夢の世界を救うには(仮)

雨野まいく

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精霊王救出編

初めてのお泊まり会 Part3

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昨日はお兄様の部屋でゼフ様と一緒にトランプしてたはずが、気がついたら自分の部屋にいました…?? 寝落ちだなんて、貴重な時間だったのにね…

気を取り直して、今日はゼフ様と遊べる最終日であり、お兄様と一緒にお気に入りの場所を案内する日!なんだかテンション上がります!!
街も広くて、一日に回りきれないので、朝食を食べて、準備をしたら行動開始です!しゅっぱ~つ!


とりあえず、ゼフ様に案内してもらった時と同じように中央広場からスタートしましょう!
あ、パパラチアの屋敷がある街はラチアっていう名前です! 言うタイミングがなくて…あはは?

ラチアの中央広場には、ジェダの街と同じく大きな噴水がある。だけど、これがただの噴水ではないんだよね~!
どんなこだわりがあるのかって言うと、素材から変わっておりまして… 実は、パパラチアはガラス細工で有名なところだったりするので、噴水が色ガラスで作られているんです!!それもただの色ガラスだと強度が足りずに水圧に負けて割れてしまうので、噴水のために強化製の色ガラスを発明したらしいです。発明理由が不純ですよね…
でも、ステンドグラスのようにいろいろな色を組み合わせて作られていて、もちろん水がたまる池の底も色ガラスで埋め尽くされていて、とても幻想的で綺麗なんですよね。この噴水のために来る観光客もいる程ですよ! ここだけの話、ラチアでのプロポーズランキング1位になるほど、人気の場所なのです!

「まずは、私のお気に入りの場所ですね!それはこの噴水です!色ガラスと水が光を反射していてとても幻想的な風景になるんですよね。この噴水を見ながら過ごすと悩みも忘れそうです!」

「うわぁ、この噴水すごく綺麗だね。確かに悩みなんて吹っ飛んでしまいそうだ! というか、よく色ガラスで作るなんてよく思いついたよね… さすがガラスの街って言われるだけあるなぁ~」

「この噴水は暗くなるとライトアップもされるからね、昼でも夜でもこの噴水を見ながら食事をするのも人気だよ。リアも好きだし、お昼はここで食べるのはどうかな?」

「いいね、僕も食べてみたいな!」

「私も食べたいです!行きましょう!!」

やったー!お昼は噴水ご飯だぁー!
お昼までは広場に店を開いている出店を見て回った。やっぱりここでやってるお店はカップル客が多いからかアクセサリーとかが多いんだなぁ…


お昼になったので中央広場で見ていた噴水の見えるレストランに向かう。いい時間だし、人も多いからもしかしたら食べられないかも?とか思ってたけどギリギリ入ることができた。もちろん領主の子ども権限とか使ってませんよ!
このレストランは噴水を見ながら食べられることを売りにしているので窓からの眺めがいい。そして、店内は噴水が映えるようにシンプルめなのがまたいい!男性でも入りやすいしね?
料理はステンドグラスをイメージしているのかカラフルな食材を色々使ってあって楽しませてくれる。そして、ちゃんと見た目だけでなく味も美味しいんだよ! 乙女心がくすぐられるし、デートにピッタリな場所だよね!


昼食を食べたあとはお兄様のおすすめスポットだ!

「僕のおすすめは少し、距離があるから馬車に乗ろう。」

そう言って、事前に呼んでいたのだろう馬車に乗って目的地まで向かう。あ!私、どこに行くのか分かったかも! 私の好きな場所でもあるんだもの! でも入っていいのかな??

到着したのは、色とりどりのふわふわした自然の絨毯が広がった場所。そう、お花畑! でもただのお花畑ではないんだよ??
この場所は、少し高めの丘になっていてその丘全体が花畑になっているのだ!そして、誰も手を加えずに自然の力だけで群生している。すごいよね!?
でも、この丘は一般には公開されていなくて、知っているのは領民でも一部の人だけの特別な場所なのだ。理由はこの植物にあって、この植物の名前は「クリア」って言うんだけどガラスの材料になっているからなんだよね… さっき言ってた一部の領民っていうのはガラスを作る人達のことね!
そして、クリアという花は、淡く発光していて、踏んだりしても問題ないけど、取り方を間違えると枯れてしまう繊細な植物だったりするのだ… そんな繊細なはずなのに、この丘全体に群生してるってなぜ?って思うでしょ?? それが解明されていなくて、不思議なんだよね~ もちろん植え替えなんてできないから生えてきた場所を守っていくしかないんだけど、クリアの花が多く群生しているからパパラチアはガラスが名産になったんだよ!

そして、この丘は少し高くなっているので見晴らしも良くて、限られた人しか来れないから人気もない。だからのんびり過ごすのに持ってこいの場所なのだ!何故か魔物も寄り付かないみたいなので、家族でピクニックに来たこともあるよ! 領主一家の特権かな??

ここはそんな特別な場所なので、今回ゼフ様と一緒に来れたのは、多分お兄様がお父様を説得したんだろうなと思う。ゼフ様には前に綺麗な景色を見せてもらったばかりなのでお返しみたいなことができたんじゃないかな? 説得ありがとうございます、お兄様!

「ここが僕のお気に入りの場所。淡く光ってて綺麗だよね。」

「お兄様ずるいです、私のお気に入りの場所でもあるんですよ!」

「うん、本当に綺麗だね…! 二人がお気に入りっていうのがよく分かるよ! あ!この植物は実際に見たことないけど、もしかしてクリアの花だったりするのかな! はっ!僕そういえば、ここに入っても良かったのかな!? わわ、触らないようにしなきゃ…」

あら、やっぱり驚かせてしまったかな…?普通は立ち入り禁止で外部の人は入れないからなぁ。なんだか、私たちのお気に入りの場所ではあるけど、逆に気を使わせるようなことになってしまって申し訳なかったかも… お兄様もしょんぼりしてるし、多分同じこと思ってるんだろうな。
でも、花自体は喜んでもらえてよかったな!綺麗だし、好きな花だから共有できるのは嬉しい。許可してくれたお父様にあとでお礼言っておかなきゃ!

クリアの花畑を見たあとは、またラチアに戻って、少し歩いてから屋敷に戻った。
戻ってからは、ゼフ様とジェダイト伯爵様は、明日の朝にジェダイト領に出発する予定なので早めに夕食を食べてから休んだ。

次の日、ゼフ様とジェダイト伯爵を見送る際には3人で手紙を出し合うことを約束をしてからバイバイした。本当に楽しい2日間だったなぁ。


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