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学園編

学内探索 Part3

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お昼を食べてお腹も満足したところで、探索再開です!
昼食後の話し合いの結果、食堂からギルド棟までは近いようで、途中にある図書棟を過ぎればギルド棟があるということが分かりました。なので通り道にある図書棟に立ち寄ってからギルド棟へ向かいます!

そういえば、私たちが昼食を食べている間にほかの新入生もオリエンテーションが終わったのか続々と食堂に集まってきて、それぞれのグループで固まって食べてましたよ!入学前からパーティーで友達作りをしているためかやっぱり親しげな空気を感じましたね。それと、周りからの視線も感じましたけど、自分よりも爵位の高い人に話しかけるのはマナー違反ですので公爵令嬢であるローズマリー様がいたためか誰も話しかけてきませんでした。ローズマリー様ありがとうございます!恐らくお兄様とゼフ様、バーチ様を見ていたのでしょうね。イケメンですので! あ、バーチ様がデイジー様とローズマリー様の近くにいるのはこのためだったりするのでしょうか??

それと座席のことですが、私たちの学年だけだと食堂はまだ空いてましたけど、それでも4分の1ほど使っていました。なので、学園生全員は絶対入りきらないことを改めて理解しましたね… 家からお弁当を持ってくるのも考えた方がいいのかな?とか日本の記憶から思ったり??そこは、家に帰って相談ですね!
それと、多分生徒会だろうなと思われる集団も食堂で発見しましたよ!在校生代表で挨拶していた生徒会長である王太子殿下がいる集団でしたので…!もしかしたら王太子殿下の側近の方々かもしれませんけれど、きっと側近の方々も生徒会役員でしょうから生徒会集団であってるはずです!えっと、実際はあまり興味がないので知りませんけど…?てへっ!
まぁ、今は探索ですよね!
学園の食事も楽しんだところで、今度こそギルド棟へ!

それにしても…

「それにしても、学園内って広いですよね。一日では回りきれそうにないですし、場所も覚えきれませんわ…。」

色々な建物がありすぎて本当によく分からないんですよね。ギルド棟は思ったよりも近い位置でしたけど、学園内に森らしきものもあるみたいですし…。

「そうよね、私も地図を見た時に思ったわ。移動教室も1年生のうちは少ないみたいだけれど無い訳ではないし…。おそらく移動に魔法を使ってもいいんだろうけどまだ習ってないしね。使えるまでは歩くしかないでしょうね…。」

そういえば、どうして移動で魔法を使わないのか気になって、学園内は使用禁止なんだと勝手に判断してた。でも、実際は使っても良かったのか…!
あれ?でも、私たちは家で普通に魔法陣の授業もしてたけど他の家は習っていないの?たしかに入学試験では実技と言っても魔法は魔力量を測定するだけだったけど…。ちょっと遠わましに聞いてみようか。

「そういえば、ローズマリー様。家ではどのような魔法の授業をされていましたか??」

「魔法の授業?聞いても大して変わらないと思うわよ??実技は魔力循環を習って、魔法の歴史について学んだくらいかしら?」

え、魔力循環しか実技で習ってない!?座学の方の、魔法の歴史とか逆に知らないけど、魔法陣の書き方とか習ったわけじゃないの!?
おっと、冷静にならなきゃ。もしかしたらそれが普通かもしれない…。お兄様とゼフ様は魔法が使えるから、それも含めて後で聞いてみよう!


それから今まで家庭教師から習ったことなど話していると図書棟に着いた。けれど、入学初日で今日は新入生しかいないためか図書棟は鍵が閉まっていて開かないようで、日を改めて行くことになりました…。
なので、今日はそのままギルド棟へ向かいましょう!





ギルド棟は上から見ると正十二角形の建物で、ギルドと聞くと野蛮なイメージもあるかもしれないけれど、学園内なので逆にオシャレだった。中に入ってみると目の前に受付嬢が立つカウンターがあり、カウンター左には上下の階段。右側の壁にはよく聞くクエストが貼られた掲示板がある。そして、空いたスペースにはテーブルと椅子。うん、最後のは普通の村とかにあるギルドにはない気がするなぁ?
今まで旅で村に立ち寄ったことはあっても、村にあったギルドは入らせて貰えなかった私…。ずっとうずうずしてたんです!!
なので、今回学園内のギルドではあっても初めて入れたので満足感を感じてます!!!やった!!

ギルド棟の中には、私たち以外の新入生もいるようで、どのグループもギルド内に用意されたテーブルに座って説明を聴いている様子ですね。
そして、無意識に立ち止まっていた私たちに気づいた受付嬢がこちらに寄ってきてくれました。

「ようこそ!冒険者ギルド、ウィスタリカ学園支部へ!今日は冒険者登録で宜しかったでしょうか?」

「はい。冒険者登録はこちらで宜しかったでしょうか?」

「あっていますよ!では、こちらへどうぞ!」

受付嬢のお姉さんは、冒険者登録と知ると私たちをそのテーブルではなく、個室の方へ案内してくれました。
あら?人数が多いからでしょうか?



「それでは、まず皆様の学生証をお預かりしてもよろしいでしょうか?」

個室に案内されて座ると、学生証を出すよう言われました。あ、学生証がいるのですね!
言っていませんでしたが、説明不足の担任のダニエル先生から、資料と一緒に学生証も貰っていました。なので、そのカードをお姉さんに渡します。

「ありがとうございます。それでは、まずは冒険者についてから説明させていただきますね!」


お姉さんは、何も知らない私たちに初めから説明してくれるようです。本当に何も知りませんので、助かります!よろしくお願いします!


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