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本編

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はじめに言います!
今回、状況設定?みたいなものばっかりであまり面白くないかも…

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 スキルを使うことで負担はあったけど簡単にパーティーメンバーと知識の共有ができた。

 それで分かったことと言えば、この研究施設は神を呼び出すために多くの生贄を作り出し捧げていたということ。
 えっと、神様って生贄で呼び出すものじゃなくない?って思ったあなた!俺もそう思ってたよ。

 俺たちが初めに目覚めたあの場所は、神の贄にする生贄の質を上げるために殺し合いをさせていた場所ってことがパソコンもどきに書いてあった。
 よくあるよな、100匹の毒虫を一つの壺に入れて殺し合わせて、最後の1匹になった時に最強の毒ができるとかいう蠱毒こどくの話。これは毒虫だけど、同じことすれば最強の生贄ができると考えても不思議じゃないよな。

 それで、その生贄を使って呼び出したのが、呼び出すことに成功してしまったのがヨグ=ソトースという神。
 ヨグ=ソトースは時間、空間、魔術を操る神らしく、その神様の力を閉じ込めて利用しようとこの研究施設の職員達は考えていたらしい。
 普通に考えて、神を閉じ込めて利用するとか無理に決まってるだろ!できたとしても怒りを買うだろ!って思うけど、そんなこと考えない?思いつかない?やつはどこにでもいるようで、実力行使に出た。出てしまった…
 すると、研究員達はもちろん返り討ちにあって、それだけでなくこの星にいた生命体ももれなく絶滅させられたということらしい。
 ほんと、一部の人間のせいで滅亡とか考えただけでもげんなりする…

 それにしても、どうして滅びたことまで記録に残っているのかと疑問に感じた。
 そして分かったことは、記録を残していたのは研究員ではなく、パソコンもどきだと思っていたキューブが施設にあるカメラと繋がって記録を続けていたから。
 そのおかげで俺たちは今までの詳細を知ることが出来たというわけだった。
 本当にすごいアイテムを作る知能はあるのに、そこまで気が回らないとか…。頭の無駄使いだとしか思えない。



 それで話は戻る
 先程、この星を滅ぼしたと言ったヨグ=ソトースだが、生命体を消滅させたあと神界に戻ろうとする行動が見られたらしい。でも戻れなかった。
 実は、なぜかここの研究員たちの目論見もくろみ通りこの世界に閉じ込めることに成功していたのである。
 そう、成功していたらしい。信じられないよなぁ?
 パソコンもどきも「神に、宙に浮かぼうとする仕草あり。しかし転落後、地上に縛られたようにこの地に留まっている様子。それから星の半分が消滅。」と書いてあるし、、。こんなの閉じ込められて怒りから星を破壊しているとしか解釈できないだろ??はぁ…。
 まず、生贄で神様を呼び出すことに成功すること自体がおかしいのだから、封印に成功するとか、きっとこの世界は何かがおかしかったんだろうね。うん、だとしか思えないからな。


 しかし、ヨグ=ソトースが閉じ込められたことに気づき、意識が戻ってきた時にはもう、既に研究員だけでなく生命体はいなかったわけで。
 だからこの星からヨグ=ソトースは逃げることができず、異なる世界から人間の召喚を行いこの封印を解く方法を探しているのではないか。とパソコンもどきは推測していた。
 パソコンもどきに推測する力があるとか、もうこれAIだよな??ただ記録するだけの機械じゃないからな。


 とりあえず、地上に縛られても異世界人を召喚できるのはやっぱり神様だからなんだろうな。
 封印についての情報なんて俺たちに見つけられるか分からない。だけど、この施設に封印についての情報がある可能性が高いんだろう。
 だから俺たちはここに飛ばされたんだと思うし…。

 調べてはみたけど、パソコンもどきにこの封印についての情報は一切なかった。まぁ、これで簡単に見つかれば神様も今頃神界に戻ってるよな。



 ちなみに案内役としてやってきた虹色の球体、エリゴルであるが、この生命体はヨグ=ソトースの13いる使い魔の1匹らしい。
 俺はヨグ=ソトースという神様でさえ聞いたことなかったからもちろん使い魔についても知らない。

 それに、今まで言ったことは全部、このパソコンもどきが調べたり記録した内容だから真実だけでなく間違った情報も混じっていると思う。
 でも、エリゴルは俺たちを召喚した時に「主の命令」って言っていた。だから、このパソコンもどきが調べた情報は多分、だいたいあっているとみてもいいと思う。
 それに、嘘か真実かなんて俺たちに判断しようがないし!

 とりあえず今重要なのは、封印について調べないといけないということだな。うん。


「はぁ、思ったよりスケールがでかかったな。」
「うん、神様を召喚してこの星に封印するとか普通考えないし、成功しないよね!」
「使い魔についてはエリゴルにしか会ってないけど、もしも封印の解き方がわからなかったら使い魔たちに殺されるとかありそうだよな?」
「うわっ、なんでゆうくんはそんな考えたくないようなことサラッと言うかなー」
「裕也はたまにそういう所がある。」
「えっ、ごめん言わないほうがよかった?」
「もう…。でも、ありえない話じゃないのよね。エリゴル達についてはだいぶ分かったことだし、次は封印について調べていきましょうか」
「それもそうだな。これについてはクラスチャットで共有しておくよ」
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