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本編

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 神社からビル街に戻り、まだ行ったことのなかったビル街を進む。


 走りながら探知を働かせていると見知った反応を見つけた。

「あ、あれって!」
「っ、ええ!この反応は潤也と晶ね!あと一人は分からないけど…」

 遥の反応が、今まで不安そうだったのがとても安心したような笑顔に変わっていく。
 うん、俺にもあと一人の反応が誰なのか分からん!パーティーメンバーだけは色が違って見えるし、名前も表示されるから分かるんだけどね。


「お、あいつらが仲間か!良かったな!!」
「ええ!」


 ……それにしても、、潤也と晶がなんだか離れていってる気がするのは気のせいか??

「ありゃ、逃げてるなぁ?」
「逃げてる??」
「ああ、ワシからな?」
「あ…」

 確かに言われてみれば、離れて言ってると言うより逃げてると言った方がしっくり来るようなスピードで2人は進んでいる。

 もうだいぶ慣れたけどザガンって立派なモンスターだもんなー。
 もちろん、探知では今も変わらず紅点で表示されてる!

 どうしよう??
 チャットしてみるか!?それとも、ザガンに捕まえてもらうか?? 後ろのは冗談だけど…


「チャットよね?」
「やっぱそれがいいよな、やってみよう。」

 とりあえず簡潔に、『止まれ!こいつは敵じゃない!』っと送信。

 そういえば、転移したばかりのときは俺と遥しかチャットでやり取りできなかったけど晶たちとできるだろうか?


ピロンッ!

「あ、返信きた」

 どれどれ、『冗談はよせ!お前らも逃げてるんだろ!?どう見ても紅点じゃねぇか!』か…
 冗談じゃないんだが…

 俺の立場でも、もしも仲間がモンスターと同行していたら信じられないけど、今は信じて欲しいな…

 返信は、『話が通じる奴で、仲間探しの協力をしてもらってるんだ!』って送ったけど、分かってくれるかな?


「お、止まるみたいだな」

 うん、ザガンの言う通り速度が落ちてきてる。そして、ようやく姿が見えてきた。
 それにしても、最後の一人って…


「3人目は百武ももぶくんだったのね」


 その通り、3人目は百武だった。

 百武は可愛い見た目から運動音痴のような気がしてたけど、走るの早いし刀の持ち方も様になってる。
 今ふと思ったけど、武器の中に刀があったなんて知らなかったな。


 それから警戒させないように一応、晶たちから2mほど離れたところでスピードをゆるめて歩いて近づく。


チゥューン、ドガーン!


 その時、大きな人型と、それから走る赤い筋、爆発音、爆心地だろう場所からいくつかの黒い煙が上がるのが見えた。

「お前ら、感動の再会は後にした方がいい。あの場所には人間の反応を多く感じる!それにあいつは使い魔の巨人、ウムブラだ!」
「巨人!?」

 使い魔は13体いることは聞いてたけど、巨人とかあんな大きなモンスターがいるなんて聞いてない!
 ザガンが牛の姿に戻った時よりもデカい!


「ああ!あいつは脳筋のところがあるから話を聞かないし、手加減なんてものも知らない。急ぐぞ!」
「頼む!」

 とりあえず、走りながら考える!
 さっきのを見ると赤い筋だったから火属性っぽいよな。

 脳筋ってことは力で解決するってことだし… じゃあ、単純に力で分からせれば解決なんじゃないの?水属性魔法で集中攻撃するとか!

 それにしてはザガンのあの反応、結構切羽詰っている感じだった。まだ気づけてない何かがあるってことか!?


「裕也、疑って悪かった!ほんとに仲間になってたなんて…頼りになる良い奴だな!」
「だろ?晶!強くて料理も美味いんだぞ」

 考え事してたら晶が話しかけてくる。
 さっきまでバリバリに警戒してたのにもういつも通りじゃん?


「そろそろウムブラの攻撃範囲に入るぞ!」
「了解!」

 準備は話しながらも全員できてる!
 いざバトル!


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 今日も読んで頂きありがとうございます!
 ウムブラが最後のバトルになるかなって考えてます!

 そろそろ完結間際です!図々しいですが最後までお付き合い頂けるとうれしいです!(´>∀<`)ゝ
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