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本編
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動けるもので態勢を整えた時、見計らったかのように巨人ウムブラが再び拳が振り上げる。
改めて近くで見たら特に思うけど、これって何mだ!?100m!?それ以上??そのくらいありそうだと思えるくらいでかい!
「来るぞ!避けろ!」
この声を上げたのはクラスメイトではなくてザガンだった。
俺はと言えば、このザガンの声を聞いても、さっき振り下ろされた拳を簡単に弾き返せたし、今回も弾き返すために水剣を作り出す。
デカいからって怯んでられるか!
「…裕也!」
俺の勝手な行動にザガンの怒ったように声が聞こえる。
そして予想外なことに、水剣を作り終える前に巨人の拳が振り下ろされた。
やばい!この拳、さっきの拳と違ってスピードも早いし、それだけじゃなくってなにか赤い!
もしかして…炎!?
パァンッッ!!
「ギャッ!?」
「うっ!」
はっ!?
ついさっき、水剣は途中ではあったけど身を守るために咄嗟にその剣を盾のように体の前に出した。
その瞬間、巨人の拳とぶつかって何かが弾け飛ぶような音と衝撃が同時に襲いかかってきて、体が宙に浮かぶ感覚と共に吹き飛ばされた。
「いったー…」
なに、さっきの衝撃…
驚きすぎて訳が分からんし、ただ飛ばされたことで体を打って痛い…
…あ、巨人は!?あの爆発だし、腕1本くらいやったか!?
急いで飛ばされた方を見ると、向こうは向こうで驚いたような雰囲気を感じる。
でも、怪我らしきものは、ない……
なんで…!?
「黒瀬くん大丈夫ですか!?すぐ治すから!」
俺の体を、焦ったような声を出す遠坂の治癒魔法が包み込んでくれる。その暖かさでだんだんと現実に戻ってきた…。
あ、それと今気づいたけど、俺の体はザガンが受け止めてくれていた。
でも、さっきの爆発は高温すぎていたようで剣は溶けて、見てびっくりの痛みは感じないけど両手の平から手首までは火傷で爛れたようになって動かなかった…
うわ、見た目すごく痛いや…
「遠坂さん、ありがとう」
でも、遠坂のおかげでさっきまでただれていたはずの手は元の手に戻っていて、体もどこも痛くはなかった。
うん、グーパーも普通だ!
治癒は終わった、でも後ろからの刺すような視線が痛い…
「裕也、ワシは逃げろと言ったよな?なぜ逃げなかった?」
刺すような視線の正体…それはザガンで、静かな声で問いかけられる。
あの時の俺は、初めに弾き返せたことでテングになってたんだって今ならわかる。
でもザガンが聞きたいのはそんなことじゃないことも分かる。
「ワシはアムブラがあの攻撃をしてくることを分かっていた。そしてあの攻撃を撃ったあとは隙ができることも知っていた。」
…あ、隙。
俺が正面から受けなかったらこんな爆発なんて起きないし、安全に攻撃できてたもしれないということ…
「ごめんなさい…」
下手したら周りだって被害が出てた可能性だってあったんだ…
「もう!そのくらいでいいんじゃないかしら!?」
「あ、え、遥…!?」
ザガンが俺に向けて注意をする中、キツそうに言う遥が気になって前を見る。
遥は他のクラスメイトと協力して、結界でこちらを守ってくれていた。
この時、やっと現状を把握することが出来た。
俺は今まで何をしていた!?ザガンに言われながらただ下を向いていた。
それに、巨人の弱点ってどこだ? …分からない。
そんなことも分からず勝手に突っ走るなんてどうかしているとしか思えない。
「ザガン、守ろうとしてくれてほんとにありがとう。俺はどうしたらいい!?」
「ああ、ここからは集団戦だ!だがお前はもう剣がないだろう。大人しくしていろ。」
なっ!?
いや、俺は剣がなくたって戦える。
魔法剣士を舐めるな、剣なんて作ればいい!
「剣ならある!」
使い勝手がいいと思って鍛えてた氷魔法を使ってさっきと同じような剣を作り上げる。
別にこの時のためにレベル上げした訳じゃないけど…
「それなら、ワシが注意を引きつける間にお前たちにして欲しいことがある。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
言わなかったけど、これが水蒸気爆発だー!
改めて近くで見たら特に思うけど、これって何mだ!?100m!?それ以上??そのくらいありそうだと思えるくらいでかい!
「来るぞ!避けろ!」
この声を上げたのはクラスメイトではなくてザガンだった。
俺はと言えば、このザガンの声を聞いても、さっき振り下ろされた拳を簡単に弾き返せたし、今回も弾き返すために水剣を作り出す。
デカいからって怯んでられるか!
「…裕也!」
俺の勝手な行動にザガンの怒ったように声が聞こえる。
そして予想外なことに、水剣を作り終える前に巨人の拳が振り下ろされた。
やばい!この拳、さっきの拳と違ってスピードも早いし、それだけじゃなくってなにか赤い!
もしかして…炎!?
パァンッッ!!
「ギャッ!?」
「うっ!」
はっ!?
ついさっき、水剣は途中ではあったけど身を守るために咄嗟にその剣を盾のように体の前に出した。
その瞬間、巨人の拳とぶつかって何かが弾け飛ぶような音と衝撃が同時に襲いかかってきて、体が宙に浮かぶ感覚と共に吹き飛ばされた。
「いったー…」
なに、さっきの衝撃…
驚きすぎて訳が分からんし、ただ飛ばされたことで体を打って痛い…
…あ、巨人は!?あの爆発だし、腕1本くらいやったか!?
急いで飛ばされた方を見ると、向こうは向こうで驚いたような雰囲気を感じる。
でも、怪我らしきものは、ない……
なんで…!?
「黒瀬くん大丈夫ですか!?すぐ治すから!」
俺の体を、焦ったような声を出す遠坂の治癒魔法が包み込んでくれる。その暖かさでだんだんと現実に戻ってきた…。
あ、それと今気づいたけど、俺の体はザガンが受け止めてくれていた。
でも、さっきの爆発は高温すぎていたようで剣は溶けて、見てびっくりの痛みは感じないけど両手の平から手首までは火傷で爛れたようになって動かなかった…
うわ、見た目すごく痛いや…
「遠坂さん、ありがとう」
でも、遠坂のおかげでさっきまでただれていたはずの手は元の手に戻っていて、体もどこも痛くはなかった。
うん、グーパーも普通だ!
治癒は終わった、でも後ろからの刺すような視線が痛い…
「裕也、ワシは逃げろと言ったよな?なぜ逃げなかった?」
刺すような視線の正体…それはザガンで、静かな声で問いかけられる。
あの時の俺は、初めに弾き返せたことでテングになってたんだって今ならわかる。
でもザガンが聞きたいのはそんなことじゃないことも分かる。
「ワシはアムブラがあの攻撃をしてくることを分かっていた。そしてあの攻撃を撃ったあとは隙ができることも知っていた。」
…あ、隙。
俺が正面から受けなかったらこんな爆発なんて起きないし、安全に攻撃できてたもしれないということ…
「ごめんなさい…」
下手したら周りだって被害が出てた可能性だってあったんだ…
「もう!そのくらいでいいんじゃないかしら!?」
「あ、え、遥…!?」
ザガンが俺に向けて注意をする中、キツそうに言う遥が気になって前を見る。
遥は他のクラスメイトと協力して、結界でこちらを守ってくれていた。
この時、やっと現状を把握することが出来た。
俺は今まで何をしていた!?ザガンに言われながらただ下を向いていた。
それに、巨人の弱点ってどこだ? …分からない。
そんなことも分からず勝手に突っ走るなんてどうかしているとしか思えない。
「ザガン、守ろうとしてくれてほんとにありがとう。俺はどうしたらいい!?」
「ああ、ここからは集団戦だ!だがお前はもう剣がないだろう。大人しくしていろ。」
なっ!?
いや、俺は剣がなくたって戦える。
魔法剣士を舐めるな、剣なんて作ればいい!
「剣ならある!」
使い勝手がいいと思って鍛えてた氷魔法を使ってさっきと同じような剣を作り上げる。
別にこの時のためにレベル上げした訳じゃないけど…
「それなら、ワシが注意を引きつける間にお前たちにして欲しいことがある。」
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言わなかったけど、これが水蒸気爆発だー!
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(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
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