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本編

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「麗奈、無事だったのね!怪我はないの!?」
「うぅ、大丈夫ぅ…こ、ここ、来る前… ひっく、光に包まれ、たら、治ってた、の。 …はるか、は?」

 遥が、みんなも無事だということを麗奈を抱きしめ返しながら話してる。
 麗奈はすごい泣いてるけど、元気そうでよかった…
 絶対、俺達のこと見えてないぽいけど。


『みんな、巻き込んでしまってごめんね。改めて、ヨグ=ソトースよ!あ、お取り込み中ごめん!』

 あ、麗奈と合流できて忘れてた…

「え?ぐすっ、よぐ、そとーす?」

 麗奈はあの神様だって気づいたのかよくわかんないけど、遥は頷き返してるから多分、分かってる?
 あんなに子ども扱いしてたのに、こんなに姿が変わってるからなぁ…


『もうっ!うぅ、覚えてないのはしょうがないのかなぁ? でも、私は今までのこと全て覚えてるし、思い出したんだ!それで、この場所に君たちを連れてきたのは寂しくて無意識でのことだった。……』

 ヨグ=ソトースは急に話し始めたみたいだけど、どうしたんだ?

 それに今気づいたけど、後ろには遥と倒したはずの黄金ガエルがいるんだけど!?倒したはずなのに!?
 え、はるかは… あ、目が合って指輪を見せてくる。うん、あのドロップされた指輪もちゃんと指に嵌ってるね?


『力も戻ったし、君たちを元の世界に戻そうと思うの!どう??』

 なに?やばい聞いてなかった!
 でもやっと元の世界に戻してもらえるってこと?そりゃ、戻りたいよ。
 今まで考えないようにしてたけど、親だって元の世界にいるし、好きな漫画だって最後まで読んでない。友達だって向こうにいる。

 みんなも帰りたいよね?


「私は帰りたいと思う、みんなはどう?」

 委員長…! 
 うん!俺も帰りたいと思う!

「俺も帰りたい」
「私も帰りたいわ!」

 よかった、俺以外にもたくさん帰りたい人がいる!


『おっけー!じゃあまたねー!』

 は!?
 ほんと色々突然!!




 そのまま視界が真っ白に染ったと思ったら、気がつくと学校の自分の席にいた。


「帰ってきた、のか?」

 見渡しても見慣れた教室で、服もいつも通りの学校の制服。
 一緒に飛ばされたクラスメイトもちゃんといる。


 ほんとに帰ってきたんだ!

わあーーー!!


 そのまま近くの友達と思わず抱き合ったり、叫んじゃったり色々あって

 先生が来るまで教室で騒ぎ続けてた


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 短いですがキリがいいのでここまでにさせてください…

 明日で完結になると思います!
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