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最愛の人
第三話
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「俺は夕希。よろしく、塔哉君」
「……よろしくお願いします」
俺がにこっと笑うと塔哉君がはにかんだ笑顔を見せた。
(うわ~。本当に可愛いよ、この子)
こう言ったら塔哉君に失礼かもしれないけど、小動物に感じる可愛さだ。
「あっ、そうだ。暁ちゃん、ご飯が出来たから下りておいでって」
(え……?もうそんな時間?)
俺は慌てて腕時計を見た。
時計の針は7時を指している。
思った以上に時間が経っていて、ちょっとびっくりした。
そろそろ帰らないと迷惑だよな。
「夕希、良かったら、ご飯食べていかない?」
俺がそろそろ帰ろうと考えていると、暁が声をかけてきた。
「え?でも迷惑なんじゃ……?」
流石に初めて来た友達の家で、夕食までご馳走になるのは図々しい気がする。
「夕希の家って、もうご飯の用意してるの?」
「いや……。今日は作ってないと思うけど」
両親は遅くなるって言ってたし、兄貴は予備校だから、外で食べるって言ってたしな。
「じゃあ、いいじゃん。一緒においで」
俺は有無を言わさず、暁にダイニングに連れていかれた。
「ん?暁の友達か?いらっしゃい」
ダイニングに入ると、ソファーに座ってテレビを見ていた青年が振り返った。
(うわ~。美形だな)
暁より年上に見えるから、きっとお兄さんなんだろう。
色素の薄い髪がキラキラ光っていて、女の子達が一度は夢見る王子様みたいな人だ。
「あれ?響兄、今日は早いね」
「ああ。今日は特にバイトもないし、早く帰ってきた」
「ふ~ん。兄貴達は?」
暁はダイニングを見渡した。
「キッチンにいるんじゃないか?」
響さんがカウンターの奥を指した。
確かにそこには人の気配がある。
それにしても……、暁んちって、一体何人兄弟なんだ?
「……よろしくお願いします」
俺がにこっと笑うと塔哉君がはにかんだ笑顔を見せた。
(うわ~。本当に可愛いよ、この子)
こう言ったら塔哉君に失礼かもしれないけど、小動物に感じる可愛さだ。
「あっ、そうだ。暁ちゃん、ご飯が出来たから下りておいでって」
(え……?もうそんな時間?)
俺は慌てて腕時計を見た。
時計の針は7時を指している。
思った以上に時間が経っていて、ちょっとびっくりした。
そろそろ帰らないと迷惑だよな。
「夕希、良かったら、ご飯食べていかない?」
俺がそろそろ帰ろうと考えていると、暁が声をかけてきた。
「え?でも迷惑なんじゃ……?」
流石に初めて来た友達の家で、夕食までご馳走になるのは図々しい気がする。
「夕希の家って、もうご飯の用意してるの?」
「いや……。今日は作ってないと思うけど」
両親は遅くなるって言ってたし、兄貴は予備校だから、外で食べるって言ってたしな。
「じゃあ、いいじゃん。一緒においで」
俺は有無を言わさず、暁にダイニングに連れていかれた。
「ん?暁の友達か?いらっしゃい」
ダイニングに入ると、ソファーに座ってテレビを見ていた青年が振り返った。
(うわ~。美形だな)
暁より年上に見えるから、きっとお兄さんなんだろう。
色素の薄い髪がキラキラ光っていて、女の子達が一度は夢見る王子様みたいな人だ。
「あれ?響兄、今日は早いね」
「ああ。今日は特にバイトもないし、早く帰ってきた」
「ふ~ん。兄貴達は?」
暁はダイニングを見渡した。
「キッチンにいるんじゃないか?」
響さんがカウンターの奥を指した。
確かにそこには人の気配がある。
それにしても……、暁んちって、一体何人兄弟なんだ?
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