秘密の関係

椎奈風音

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疾風の如く?

第二話

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「塔哉、久々にお前とバスケやりたい。いいだろ?」
 戒兄ちゃんが僕の頭をポンポンと撫でながら、にっと笑う。
 僕はちょっと考えて頷いた。
(まぁ……、久しぶりにバスケもやりたいし……)
 そういえば最近、戒兄ちゃんとバスケしてないかも。

「じゃあ、決まりかな?俺と戒と弟君が同じチームね。よろしく」
「よろしくお願いします」
 戒兄ちゃんの隣にいた人が手を差し出してきたので、その人と握手をする。

「お前、どさくさに紛れて、何塔哉の手を握ってんだ」
 戒兄ちゃんが渋い顔をして、僕の腕を引っ張った。
 その勢いで、僕は兄ちゃんの胸に倒れ込んだ。
 ……急に何すんのさ?戒兄ちゃん!!

「あはははは。あの戒が、独占欲丸出しなんて!!」
 僕が戒兄ちゃんの腕の中で呆然としていると、目の前にいる人が大笑いしだした。
(独占欲?なんだそりゃ?)
 戒兄ちゃんと独占欲という言葉が一致しない。
 戒兄ちゃんってマイペースだから、あんまり人や物に執着することがないんだけど……。

「お前、いい加減にしろよ」
「い……いや、だって……」
 かなりツボに入ったのか、彼は笑いやむ気配がない。
「あ~!もういいから。やるぞ」
 戒兄ちゃんは、僕を抱き締めていた腕を離して、コートに入った。


「塔哉!」
 僕は戒兄ちゃんからパスされたボールを受け取った。
 僕の前には、かなりガタイのいい男の人が立っている。

「坊や。バスケはやったことがあるのかい?」
 目の前の男が、ニヤニヤしながら話しかけてくる。
(完璧に嘗められてるなぁ……)
 確かに僕は背も高くないし、あんまりバスケに向いている体格じゃないけど……。

 僕は無言で男を見た。
 身長差だけでいったら、20センチ以上あるだろう。
 まともに行ったら潰される。

 だけど……。

 無意識のうちに、唇が笑みを作る。
 その体格の差が逆に有利になることだってあるんだよ!
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