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疾風の如く?
第五話
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「うわ~。なんか俺、超感動なんだけど」
男の頬が赤くなっている。
「あの……」
興奮して僕の手を握ってきた男に、僕はひきつった笑みを浮かべる。
(なんか、強く握られすぎて、痛いんですけど!!)
なんとか男の手を引き剥がそうとするが、ガッチリ掴まれていて外れない。
「お前、俺の弟に何するんだ!!」
急に背後から強い力で引っ張られ、男の手が外れた。
「戒兄ちゃん……」
僕は引っ張られた反動で、戒兄ちゃんに抱き締められた形になる。
(助けてくれたのはありがたいけど……)
これはこれで、何か変な気がするんだけど……?
「お前!本当に何してんだよ?」
「何って……。憧れの人に初めて会った反応にしては至って普通だと思うが?」
「あれのどこが普通だって!?」
頭の上で二人が訳のわからない言い合いをしている。
(はぁ……。僕からすれば、二人とも普通じゃないって……)
僕はツッコミを入れたい気分を抑えて、背後にいる戒兄ちゃんを見上げた。
「兄ちゃん、とりあえず離して」
僕はモゾモゾと兄ちゃんの腕の中から抜け出した。
「戒兄ちゃん、いい年して喧嘩なんて、人が笑うよ?」
僕はビシッと戒兄ちゃんを指差した。
「はぁ?喧嘩?」
訝しそうな眼差しを向けられる。
(あれ?違うの?)
「本当に天然なんだね。君は……」
同じチームの男の人が肩を竦めた。
「戒がブラコンになるのもわかる気がするなぁ」
「ブラコン?」
僕は首を傾げた。
確かに兄ちゃん達は皆、僕に甘いとは思う。
でもブラコンってほどでもないと思うけど……。
「え?別に普通だろ?このくらい」
戒兄ちゃんが真顔で言った。
「はぁ!?」
一瞬間が空いて、皆の声がハモった。
「マジでありえないだろ!!」
「普通の兄弟は抱きついたりしないぜ」
「だよな」
男達が固まって小声でコソコソ話しているけど、こっちに丸聞こえなんですけど?
男の頬が赤くなっている。
「あの……」
興奮して僕の手を握ってきた男に、僕はひきつった笑みを浮かべる。
(なんか、強く握られすぎて、痛いんですけど!!)
なんとか男の手を引き剥がそうとするが、ガッチリ掴まれていて外れない。
「お前、俺の弟に何するんだ!!」
急に背後から強い力で引っ張られ、男の手が外れた。
「戒兄ちゃん……」
僕は引っ張られた反動で、戒兄ちゃんに抱き締められた形になる。
(助けてくれたのはありがたいけど……)
これはこれで、何か変な気がするんだけど……?
「お前!本当に何してんだよ?」
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頭の上で二人が訳のわからない言い合いをしている。
(はぁ……。僕からすれば、二人とも普通じゃないって……)
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「兄ちゃん、とりあえず離して」
僕はモゾモゾと兄ちゃんの腕の中から抜け出した。
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「はぁ?喧嘩?」
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