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桜花の伝統
第二話
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「ねぇ、雄哉。桜花の伝統行事って知ってる?」
僕は昼休みに、前の席の雄哉に気になっていたことを訊いてみた。
「……そりゃ、知ってるけど。塔哉、誰から聞いたんだ?」
「え?兄ちゃん達から」
「成る程ね」
素直に答えると、雄哉が納得したように頷いた。
「まぁ、情報源はそこからしか考えられないよな。なにせ、塔哉鈍いし」
「…………」
確かに雄哉の言うことは当たっているけど、そんなにはっきり言うことはないと思う。
(僕だって、少しは傷つくよ……)
本当にうちの家系って、毒舌な人が多いよね。
「……ところで、なんでお前、弁当二つも持ってんの?」
雄哉が僕の机に乗っている二つの弁当箱を見て、怪訝そうな顔をした。
「ああ、一個は暁ちゃんの」
僕は青色の弁当袋を指した。
今日は戒兄ちゃんが弁当を作ってくれたんだけど、暁ちゃんが学校に行くまでに間に合わなかったから、渡してくれと朝頼まれたのだ。
「なら、早く持って行った方がいいんじゃないのか?」
「そうなんだけど……」
僕が言いたいことがわかったのか、雄哉はにっと笑った。
「わかったよ。生徒会室まで連れていってやるよ」
「ありがとう」
先週行ったばかりなのに、方向音痴の僕は、全く生徒会室の場所を覚えていなかった。
(本当に雄哉がいてくれて良かったよ)
僕は雄哉にめっちゃ感謝した。
僕は昼休みに、前の席の雄哉に気になっていたことを訊いてみた。
「……そりゃ、知ってるけど。塔哉、誰から聞いたんだ?」
「え?兄ちゃん達から」
「成る程ね」
素直に答えると、雄哉が納得したように頷いた。
「まぁ、情報源はそこからしか考えられないよな。なにせ、塔哉鈍いし」
「…………」
確かに雄哉の言うことは当たっているけど、そんなにはっきり言うことはないと思う。
(僕だって、少しは傷つくよ……)
本当にうちの家系って、毒舌な人が多いよね。
「……ところで、なんでお前、弁当二つも持ってんの?」
雄哉が僕の机に乗っている二つの弁当箱を見て、怪訝そうな顔をした。
「ああ、一個は暁ちゃんの」
僕は青色の弁当袋を指した。
今日は戒兄ちゃんが弁当を作ってくれたんだけど、暁ちゃんが学校に行くまでに間に合わなかったから、渡してくれと朝頼まれたのだ。
「なら、早く持って行った方がいいんじゃないのか?」
「そうなんだけど……」
僕が言いたいことがわかったのか、雄哉はにっと笑った。
「わかったよ。生徒会室まで連れていってやるよ」
「ありがとう」
先週行ったばかりなのに、方向音痴の僕は、全く生徒会室の場所を覚えていなかった。
(本当に雄哉がいてくれて良かったよ)
僕は雄哉にめっちゃ感謝した。
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