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第13話 過ちの代償⭐︎
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「本当はもっと滅茶苦茶にしたくてたまらなかった。もう抑えが効かない。元はそっちが先に仕掛けたことなんだから、恨みっこなしだよ」
そう言うと、ダミアンは、ふるふると震えるセシリアを組み敷いて、足を開かせ、乱暴に下履きを剥ぎ取った。既にぐっしょり濡れている蜜孔を見て、ゲラゲラと笑う。
「俺のちんぽ舐めながらこんなに濡らしてたの? どスケベ淫乱聖女様だな!」
「やめてぇ! そんなんじゃない!」
「さっきやられたのと同じことしてやるよ。イったらあんたの負けだ」
そう言うと、セシリアの花芯に一気に吸い付いた。ヌメヌメした生温かい感触とビリビリとした鋭い快感にひゃあっと声を上げる。
「やめて、そんなに激しくしないで」
「絶対イくんじゃないぞ」
「そんな、ちょっとまって、むり」
絶対イくなと言われても、この責めは明らかにイかせる方向に向かわせている。巧みな舌使いに、早くも快感がせり上がってきた。蜜孔にも舌を入れられ、どんどん啜っても尽きることなく蜜があふれてくる。はぁはぁ浅い呼吸をしながら、絶頂が近いことを察したが、腹筋を収縮させたタイミングで急にダミアンの動きが止まった。
「…………? どうしたの?」
「だってイきたくないんだろう?」
最初、何を言われたのか分からなかったが、意味を理解してカーッと頭に血が昇った。体はすっかり果てる準備をしてたのに、急に刺激が止んで、物欲しそうに疼いていた。お願い、止めないで。そう言いそうになるのをじっと耐える。なんて意地悪な人なの? 私がこうなることを知ってわざとやってるんだわ。
「べっ、別にイきたくなんか……」
「あっそ、それならやめる」
ポーカーフェイスで言い放つこの男が憎い。言葉とは裏腹に、じんじんする下半身は限界を迎えていた。無意識に股を擦り合わせてしまうが、その様子は、まるで男を誘っているようだ。ダミアンは、それを見てニヤニヤしていた。
疼きを逃がそうと、ハアハアと大きく息をするが、何の役にも立たない。このままじゃ辛い。もう後戻りできない。
「どうする? 素直にお願いするなら続けてあげるけど?」
「だっ、誰があなたなんかに……」
「分かった。そういうことなら――」
ダミアンが離れかけたので、セシリアは涙目になって体を起こした。
「待って、行かないで!」
「じゃ、ちゃんと頼みなよ。どこをどうして欲しいの? 具体的に言わないと分からない」
屈辱にまみれながら涙を流す。もう無理、我慢できないとあそこが叫んでいる。いつの間にこんな嫌らしい体になっていたのだろう、絶頂に至ることができない状態が続くのは拷問に等しい。セシリアは、彼の方に股を開き、消え入りそうな声で懇願した。
「お願い……このままじゃむり……イかせて……イかせてください。クリトリスを…………舌で舐めてください」
待ってましたとばかりに、ダミアンは即座に花芯に吸い付く。そのまま、セシリアは大きく体を反らせて足をピンと伸ばした。
「あーーーーーーっ! イくぅーーーーーー!」
待ち望んでいた瞬間は、何倍にもなって跳ね返ってきた。快感のリミッターが振り切れて脳が吹っ飛びそうだ。もう他のことなんて考えられない。ひたすら絶頂の悦びに身を震わせていた。
「あはははは、偉そうなこと言ってザマァねえな。こうなったらもっとイかせてやろうか」
「まって、いまイったばかり――」
ダミアンは、セシリアの訴えを無視して、剛直を蜜孔に挿入した。すっかりほぐれた蜜孔は、あっさり巨大な剛直を受け止める。繰り返す彼との行為で、セシリアの体は作り替えられていた。
「ああ! いい! あなたのすごくきもちいい!」
「俺もだよ。ナカがあったかくてすぐにイきそうだ」
ダミアンはそう言いながら激しくピストンを繰り出す。一度心の堤防が決壊すると、もう歯止めが効かなくなっていた。セシリアは、ただ快楽を求める浅ましい女に成り下がっていた。夫の部下たちのことなんてどうでもいい。ただ、気持ちよければいい。淫らな水音がぴちゃぴちゃと部屋に響く。尊厳もプライドもない、二人の浅ましいオスとメスが、快楽を貪り合っていた。
正常位で一度果てたあと、今度は体位を変えるように言われた。
「四つん這いになるんだ、雌犬のように。ちょうど今のあんたにぴったりだ」
そんな嘲りすら今はゾクゾクする。セシリアは言われた通り四つん這いになり、尻を突き出した。菊門を見せる格好なんて普通なら渋っただろうが、もうどうなってもいい。彼の剛直が再び入った時、正常位とはまた違う場所が刺激されて新たな快感に震えた。
「あっ、これもいい、きもちいい――」
「後ろから犯されてヨガるなんて、変態の才能あるな。ほら、後ろからもイけ」
後ろから剛直に貫かれ、セシリアは浅ましい嬌声を上げた。亜麻色の髪がほつれ、汗ですベッタリと顔に貼り付く。二人のつながってるところが熱い。規則的な律動で脳が蕩けきりもう何も考えられない。そうしてるうちに、再び快楽の大きな波がせり上がってきた。
「ああ、イっちゃう、イっちゃうーーーーーー!」
「おら! イけ! こっちも出るぞ!」
二人はほぼ同時に果てた。体外に出される白い精を眺めながら、やっと獣のようなまぐわいが終わったとぼんやり考える。
「誰が一回で終わると言った? 今夜は手加減しないって言っただろう?」
「え、まさか――」
何かを言おうとするセシリアの唇を、ダミアンはすかさず塞いだ。
「悪いが、今日は付き合ってくれ。あんたが可愛いのがいけないんだ」
そして、終わらぬ夜が始まった。
**********
(ひどい……! これじゃ賭けは負けどころか一向に勝てる気配がないわ!)
あれから気が遠くなるほど快楽を刻まれ、全てが終わったのは大分時間が経ってからだった。セシリアは、意識が朦朧としたまま、ぐったりと体を横たえた。
達せずに我慢できれば願いを聞いてやるという、ダミアンの馬鹿げた提案に乗ってしまったのが間違いの元だ、自分の愚かさがほとほと嫌になる。
セシリアはすでに疲労困憊なのに、彼女より運動量が多いダミアンは涼しい顔のままだ。これには恐れ入る。どこにそんな力があるのだろうと彼を見ているうちに気付くと、何気ない質問を口にしていた。
「あなたはいつから戦っているの?」
「もう5年になるかな」
「5年の間にこれだけの傷を? 怖くなかったの?」
「別に怖くはなかった。どうしても叶えたい夢があったから」
「夢?」
「ああ。そのためなら恐れることなんて何もなかった」
「夢は叶ったの?」
この後、彼は何と答えたのだろう。セシリアは、襲ってくる睡魔に勝てず、そのまま目を閉じて意識を失ったので、答えは分からずじまいだった。
**********
「おはよう。いい朝だね」
セシリアは、太陽が既に高く登った頃に、疲れが残る体を引きずってやっと起きたというのに、ダミアンの方は昨夜の影響など一つも感じさせない様子で朝から動いているものだから、ついむかっとした表情を表に出してしまった。
「いい朝、じゃないわよ。朝と言うには遅い時間だと知ってるくせに」
セシリアがぷいと横を向いて口をとがらせながら文句を言うと、ダミアンは、アハハハハと声を出して笑った。
「あんたの頑張りは認めてやるよ。かわいいという点では限界突破していたからな!」
「かわいいだなんてやめてよ! もうそんな年じゃないのにあなた馬鹿にしてるでしょ!」
「いや、まんざら嘘でもないよ? あんなことするのは正直驚いたけど。でも嫌じゃなかった。本当だよ?」
恐ろしい見た目をしているのに、その目を見ると愉快そうに輝いているのが分かる。セシリアは、初めて会った頃より彼に対して恐れを抱かなくなっていることに気付いた。悪ふざけはするが、彼女の嫌がる言動はしたことがない。
「そういや、地下牢に行ってごらん。忌々しい連中がいなくなっているから」
セシリアは驚いて、言われた通り地下牢に足を運んだ。ダミアンの言った通り、トビアスを始めとするクリストファーの部下たちは全員釈放されていた。
「ありがとう! 願いを聞いてくれたのね! 賭けには負けたのに……」
満面の笑みでお礼を言うセシリアは、ダミアンの笑顔の裏の意味に気付くことができなかった。全てが明らかになるのは、もっと後になってからのことである。
そう言うと、ダミアンは、ふるふると震えるセシリアを組み敷いて、足を開かせ、乱暴に下履きを剥ぎ取った。既にぐっしょり濡れている蜜孔を見て、ゲラゲラと笑う。
「俺のちんぽ舐めながらこんなに濡らしてたの? どスケベ淫乱聖女様だな!」
「やめてぇ! そんなんじゃない!」
「さっきやられたのと同じことしてやるよ。イったらあんたの負けだ」
そう言うと、セシリアの花芯に一気に吸い付いた。ヌメヌメした生温かい感触とビリビリとした鋭い快感にひゃあっと声を上げる。
「やめて、そんなに激しくしないで」
「絶対イくんじゃないぞ」
「そんな、ちょっとまって、むり」
絶対イくなと言われても、この責めは明らかにイかせる方向に向かわせている。巧みな舌使いに、早くも快感がせり上がってきた。蜜孔にも舌を入れられ、どんどん啜っても尽きることなく蜜があふれてくる。はぁはぁ浅い呼吸をしながら、絶頂が近いことを察したが、腹筋を収縮させたタイミングで急にダミアンの動きが止まった。
「…………? どうしたの?」
「だってイきたくないんだろう?」
最初、何を言われたのか分からなかったが、意味を理解してカーッと頭に血が昇った。体はすっかり果てる準備をしてたのに、急に刺激が止んで、物欲しそうに疼いていた。お願い、止めないで。そう言いそうになるのをじっと耐える。なんて意地悪な人なの? 私がこうなることを知ってわざとやってるんだわ。
「べっ、別にイきたくなんか……」
「あっそ、それならやめる」
ポーカーフェイスで言い放つこの男が憎い。言葉とは裏腹に、じんじんする下半身は限界を迎えていた。無意識に股を擦り合わせてしまうが、その様子は、まるで男を誘っているようだ。ダミアンは、それを見てニヤニヤしていた。
疼きを逃がそうと、ハアハアと大きく息をするが、何の役にも立たない。このままじゃ辛い。もう後戻りできない。
「どうする? 素直にお願いするなら続けてあげるけど?」
「だっ、誰があなたなんかに……」
「分かった。そういうことなら――」
ダミアンが離れかけたので、セシリアは涙目になって体を起こした。
「待って、行かないで!」
「じゃ、ちゃんと頼みなよ。どこをどうして欲しいの? 具体的に言わないと分からない」
屈辱にまみれながら涙を流す。もう無理、我慢できないとあそこが叫んでいる。いつの間にこんな嫌らしい体になっていたのだろう、絶頂に至ることができない状態が続くのは拷問に等しい。セシリアは、彼の方に股を開き、消え入りそうな声で懇願した。
「お願い……このままじゃむり……イかせて……イかせてください。クリトリスを…………舌で舐めてください」
待ってましたとばかりに、ダミアンは即座に花芯に吸い付く。そのまま、セシリアは大きく体を反らせて足をピンと伸ばした。
「あーーーーーーっ! イくぅーーーーーー!」
待ち望んでいた瞬間は、何倍にもなって跳ね返ってきた。快感のリミッターが振り切れて脳が吹っ飛びそうだ。もう他のことなんて考えられない。ひたすら絶頂の悦びに身を震わせていた。
「あはははは、偉そうなこと言ってザマァねえな。こうなったらもっとイかせてやろうか」
「まって、いまイったばかり――」
ダミアンは、セシリアの訴えを無視して、剛直を蜜孔に挿入した。すっかりほぐれた蜜孔は、あっさり巨大な剛直を受け止める。繰り返す彼との行為で、セシリアの体は作り替えられていた。
「ああ! いい! あなたのすごくきもちいい!」
「俺もだよ。ナカがあったかくてすぐにイきそうだ」
ダミアンはそう言いながら激しくピストンを繰り出す。一度心の堤防が決壊すると、もう歯止めが効かなくなっていた。セシリアは、ただ快楽を求める浅ましい女に成り下がっていた。夫の部下たちのことなんてどうでもいい。ただ、気持ちよければいい。淫らな水音がぴちゃぴちゃと部屋に響く。尊厳もプライドもない、二人の浅ましいオスとメスが、快楽を貪り合っていた。
正常位で一度果てたあと、今度は体位を変えるように言われた。
「四つん這いになるんだ、雌犬のように。ちょうど今のあんたにぴったりだ」
そんな嘲りすら今はゾクゾクする。セシリアは言われた通り四つん這いになり、尻を突き出した。菊門を見せる格好なんて普通なら渋っただろうが、もうどうなってもいい。彼の剛直が再び入った時、正常位とはまた違う場所が刺激されて新たな快感に震えた。
「あっ、これもいい、きもちいい――」
「後ろから犯されてヨガるなんて、変態の才能あるな。ほら、後ろからもイけ」
後ろから剛直に貫かれ、セシリアは浅ましい嬌声を上げた。亜麻色の髪がほつれ、汗ですベッタリと顔に貼り付く。二人のつながってるところが熱い。規則的な律動で脳が蕩けきりもう何も考えられない。そうしてるうちに、再び快楽の大きな波がせり上がってきた。
「ああ、イっちゃう、イっちゃうーーーーーー!」
「おら! イけ! こっちも出るぞ!」
二人はほぼ同時に果てた。体外に出される白い精を眺めながら、やっと獣のようなまぐわいが終わったとぼんやり考える。
「誰が一回で終わると言った? 今夜は手加減しないって言っただろう?」
「え、まさか――」
何かを言おうとするセシリアの唇を、ダミアンはすかさず塞いだ。
「悪いが、今日は付き合ってくれ。あんたが可愛いのがいけないんだ」
そして、終わらぬ夜が始まった。
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(ひどい……! これじゃ賭けは負けどころか一向に勝てる気配がないわ!)
あれから気が遠くなるほど快楽を刻まれ、全てが終わったのは大分時間が経ってからだった。セシリアは、意識が朦朧としたまま、ぐったりと体を横たえた。
達せずに我慢できれば願いを聞いてやるという、ダミアンの馬鹿げた提案に乗ってしまったのが間違いの元だ、自分の愚かさがほとほと嫌になる。
セシリアはすでに疲労困憊なのに、彼女より運動量が多いダミアンは涼しい顔のままだ。これには恐れ入る。どこにそんな力があるのだろうと彼を見ているうちに気付くと、何気ない質問を口にしていた。
「あなたはいつから戦っているの?」
「もう5年になるかな」
「5年の間にこれだけの傷を? 怖くなかったの?」
「別に怖くはなかった。どうしても叶えたい夢があったから」
「夢?」
「ああ。そのためなら恐れることなんて何もなかった」
「夢は叶ったの?」
この後、彼は何と答えたのだろう。セシリアは、襲ってくる睡魔に勝てず、そのまま目を閉じて意識を失ったので、答えは分からずじまいだった。
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「おはよう。いい朝だね」
セシリアは、太陽が既に高く登った頃に、疲れが残る体を引きずってやっと起きたというのに、ダミアンの方は昨夜の影響など一つも感じさせない様子で朝から動いているものだから、ついむかっとした表情を表に出してしまった。
「いい朝、じゃないわよ。朝と言うには遅い時間だと知ってるくせに」
セシリアがぷいと横を向いて口をとがらせながら文句を言うと、ダミアンは、アハハハハと声を出して笑った。
「あんたの頑張りは認めてやるよ。かわいいという点では限界突破していたからな!」
「かわいいだなんてやめてよ! もうそんな年じゃないのにあなた馬鹿にしてるでしょ!」
「いや、まんざら嘘でもないよ? あんなことするのは正直驚いたけど。でも嫌じゃなかった。本当だよ?」
恐ろしい見た目をしているのに、その目を見ると愉快そうに輝いているのが分かる。セシリアは、初めて会った頃より彼に対して恐れを抱かなくなっていることに気付いた。悪ふざけはするが、彼女の嫌がる言動はしたことがない。
「そういや、地下牢に行ってごらん。忌々しい連中がいなくなっているから」
セシリアは驚いて、言われた通り地下牢に足を運んだ。ダミアンの言った通り、トビアスを始めとするクリストファーの部下たちは全員釈放されていた。
「ありがとう! 願いを聞いてくれたのね! 賭けには負けたのに……」
満面の笑みでお礼を言うセシリアは、ダミアンの笑顔の裏の意味に気付くことができなかった。全てが明らかになるのは、もっと後になってからのことである。
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