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第2章 新生活スタート

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「ルカ。最悪のケースになる前に食い止めてくれたのはありがとう……と言うべきなのだろうが……。ルカ、君はちゃんとわかっているのかな? お前にもし何かあったらどうするつもりだったんだっ! いいかい? ルカはもう私たちの可愛い子供なんだよっ!? 心の奥底から反省するまでパパは許しませんからねっ! 泣こうが喚こうがしばらくルカは外出も庭に出るのもお外は全て禁止っ! 中庭も外だから禁止っ! 玄関から一歩も出ては行けません! ベランダも許しませんからねっ!!」

 お……おぉう……。パパ、その禁止令は本気まじですか。
 庭や中庭に出るのも、ベランダに出るのすらも禁止された……。

 えーん。酷いよ、パパン……。

「ルカちゃん、モンスターによく遇わないで無事に……」
「え? モンスターなら何度か遇いましたよ? その都度ちゃんと倒しながら先を急ぎましたけれど……」

 その瞬間、部屋はシーンっと静まり返りました。

 え、モンスターに遇わないとかこの世界でと言うか国において確率的に無理な話じゃね?
 しかも聞かれなかったから誰にも言ってないけど、街道使わないで本当に森まで一直線で走ったからなぁ……。
 モンスターを離れたところから目視したら魔法で殺りましたよ。
 だって馬から降りてとか時間の無駄だもの。

 確か、ゴブリンが12の、オークが3、大きくて好戦的な猪をファイティングボアと言うらしいけどソレは6体かな……。
 蝶だか蛾だか分からない虫のモンスターもかなりいた。
 蝶の舞は圧巻でしたけど目眩ましみたいな鱗粉攻撃だったのが物凄くウザかったのです。
 蝶といえどもただの虫。
 見た目がどんなに綺麗だとしても虫は虫。
 正直イライラするので土の壁で包んで一気にぺしゃんこに潰して殺しました。

 ゴブリンは採れる素材がないのでドライで粉になるまで乾燥させて空中にばら蒔きました。
 たぶん肥料くらいにはなると思います。

 オークとファイティングボアは辞書るが組立組所属組立隊がモンスターやら動物の解体ができるとの事で彼らに預けたのだ。
 この世界ではオークは知らないけどボアは猪なのでメジャーな肉だそうだ。
 猪が進化したのがファイティングボアと言うモンスターと言う説もあるそうな……。
 あれか、諸説ありってパターン。
 あ、皮とか肉とかまだチェックしてないや……。

「そう、ルカはそんな小さな体でも戦えるんだね……。だ、け、どっ! それにしたって親を心配させるんじゃありませんっ! 単独でお供をつれずにっ! しかも連絡もなにもない状態でお泊まりまでしてっ! ルカ、パパ達が心配しないと思っていたのかいっ!?」
「……ふぇっ!? パパ、ママ、ごめんなさぁい。だって、だって本当に急いでいたんだもの……。グレン兄さんが早馬なら一日もかからない距離だって言ってたから……。ソレならば急げば暗くなる前に辿り着けると思ったんだもの……」

 ゴメンね、ゴメンね? と可愛らしさ全開であざとく謝っているとミリアムがパパに「旦那様、このルカ様はわざとです」と告げ口しまして、俺はこめかみを思いきりグリグリされました。
 兄が前に来たときにパパにやり方を伝授したんだよね。
 俺がこのこめかみをグリグリした痛みが一番嫌いって……。

 そしてミリアムは俺付きなのに何かというと裏切るのです。




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