89 / 475
第3章 事前の準備は必須です
3
しおりを挟む「え、えっと、ローラ達は蜂蜜のお酒は知らない?」
「聞いたことがありません。蜂蜜はただでさえ高価で御座いますから」
あ、そうか。野生の蜂の巣をハントしてるんだっけ……。
ハニーハント……。プーさんとか癒されたなぁ……。
本物の熊は絶対に嫌だけどプーさんなら遭遇したい……じゃなかったわ……。
砂糖も高級品なんだから養蜂してないならそりゃ高いよね……。
でも遠心分離機とかは錬金術の基本らしくてこの世界にはあるんだよね……。
本当に意味不明だわ……。
遠心分離機あるなら俺、養蜂経営した方がいい?
「ちなみに。ちなみにだけど、家庭でお酒をつくったら罪になる?」
「いいえ、なりません。この家のワインは領地で作られた自家製でございます」
なるほど、昔のアメリカみたいな最悪と言える禁酒法は適用されてないか……。
あと日本みたいな酒税法もないとなれば、やってみるか!
…………13歳の醸造家誕生。ーーなんかやだな……。
日本でも作ろうとも思えば作れるけど酒税法って言う法律があってなんか面倒なんだよね。
当たり前だけど酒造する場合には、しっかりと注意点を守るように気を付けなきゃいけないらしくてさ……。
1つめの注意点は、自宅で作るお酒のアルコール度数は1%を超えてはいけない。
2つめは自宅で作ったお酒は販売してはならない。
自宅で消費する分には問題はないらしいんだけど……。
前に調べた作り方でやると10%程度の蜂蜜酒が出来上がるらしくて……。
アルコール度数が完全アウトなの。
俺も姉も、周りというかご近所さんにバレて通報されて捕まりたくないからやらなかったんだよね~♪
うん、だって完全アウトなんだもん!
あと梅酒とか果実酒も家族で飲むのはいいけどそれ以外に売ったりあげたり振る舞ったらダメとか聞いたことあるからなぁ……。
法律は難しくてよくわからないや……。
まぁ、言えることは梅酒みたいな果実酒は全てのフルーツが大丈夫とは限らないからSNSで自爆しないように気を付ければいいと思うんだよね……。
酒造に関しては密造酒になるからやらないが吉。
蜂蜜酒作るとしたら姉がいなくて心配だけど、辞書るとキュッキュパッドせんせーがいるから安心して作れそうなんだよね……。
この世界は密造酒にならないみたいだし~っ!
「ルカ様、もしかして作ることが出来るんですか?」
「ん? まぁ、蜂蜜酒なら作れそうだな……とは思うけど……」
ミリアムの質問にそう答えるとローラが何故か他のメイドを呼んで肉と野菜を調理場へ持っていくように言うと俺は何故かローラに俵持ちされた。
「え、え? あ、あの、ローラ? 僕、何か悪いことした……かな……?」
「いいえ、ただ、旦那様に報告しなくては」
パパに報告って、やっぱり酒作りは悪いことなんじゃないか!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3,527
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる