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第8章 戻ってきた日常……?
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しおりを挟む「ふぅーん? まぁ、ママが寝てるなら寝てるでこっちとしては好都合だわ……。モニカ、この部屋に鏡は?」
「奥様が認めたくないからなのか数枚割られました。片付けるのも一苦労なので置くのはやめましたがそれがなにか?」
「そう、じゃあ、今すぐ壁に飾ってる絵などをはずしてもらっていいかな。僕が壁に鏡を張っていくから。あぁ、割れないと思うからそこは安心して? とりあえず暫くママにはティーカップとかは投げつけても割れない素材で出そうか? んでその高そうな花瓶とか割ってしまいそうなものは撤去しようか? そんな癇癪をおこす度に調度品を割って散財とか僕的に殺したくなっちゃうし~♪」
ケラケラと笑うと部屋は静かだった。
「ローラ。パパを呼んできてもらえないかな。ママの調度品云々はパパの許可もらった方が良いでしょ?」
「畏まりました。ミリアム、モニカ。みんなも奥様が起きる前に終わらせましょう」
『はい!』
直ぐ様外された壁から上塗りのようにピッカピカの鏡の壁を魔法で張っていく。
それはもう天井から床まで鏡! 端から端まで鏡!
ベッドの天井。天蓋の内側も鏡にした。
でも合わせ鏡にはしませんよ。
だって怪談話あったよね? 合わせ鏡の話、あったはず!
俺が怖いからヤなの! 回避、回避!
んで、天井につけたのはもちろん目が覚めてまず自分の体の強制チェック!
「ルカ? 呼んだかい? …………うわぁ、これはまた凄いねぇ~……」
「パパ、良いところに! 風魔法でママのお気に入りだろうあのソファーの向きを座ったときに鏡の方に向くように動かしてください。ママが起きる前に終わらせたいの!」
あのソファー男が数人いないと動かなそうな気がするんだよね。
つまりはママが我が儘を言って侍女たちに戻すように言うだろうけど力が足りなくて無理ってね……。
因みにママの部屋に家族以外の男が入ることは滅多にないと思われる。
おねがぁーい、ねぇ、ねぇ、と抱きついてお願いをするとパパがデレデレしてくれました。
でもイケメン。くそぉ、どんな顔してもイケメンはイケメン。
ズルいと思うのよなぁ~……と思うのは俺だけじゃないと思われる。
「ふふ、ルカの頼みならいいよ」
直ぐ様魔法で持ち上げて移動してくれたので俺、ニッコニッコしちゃうよ! 褒めちゃうよ!
たぶんパパの罪悪感が半端なかったんだと思われるけども……そんなの関係ねぇ!
ついでにモニカに体重計の使い方を教えました。
まぁ、家庭用の小さい体重計ではなく学校の保健室とか銭湯とかによくある大きな体重計ね。
両側から重さが見れるやつ。
兄に先程お手紙を書いて速達を頼んだら姉と相談したらしくて簡単に作り上げてましたよ。
応援ありがとうございます!
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