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フラワーフェスティバル
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しおりを挟む『……それで?』
あれ? 急に全員から本題に入られた。
うーん、本当は父上に父の日のプレゼントでマジックバッグに指輪だけ入れて気が付いた父上が驚くって言うストーリーを描いてたんじゃけど……。
うん、無理じゃわ。
「父上~!」
「ん? なぁに? よっ、とーーで? どうしたの?」
近くにいくと膝の上に抱っこされた。
おお、この場所だと喜ぶ姿を間近で見れる! 父上、グッジョブ!
ほくほくとしながらポケットから出来たばかりのものを取り出した。
「父上~! これ、あげるのじゃ! 今までの父の日のプレゼントあげてなかったから代わり!」
「え? ん? 父の日……。リアちゃん、有り難う。大事にするね? これは指輪かな? 大きいから紐を通してペンダントにしようかな……」
「あのね? はめる指に通してからリングに魔力を通すと大きさが変わるのじゃよ……」
そう説明すると父上は右の薬指にはめた。そして言った通りに魔力を流すとピタリとした大きさに変化し、持ち主も刻印された。
おぉ、成功した。これで不安要素は消えた。あとは変身した父上を誰よりも間近で堪能するのみ!
「わぁ、凄いね。リアちゃん、有り難うね? パパ、毎日つけて大事にするよ」
「うむ! 父上、それでじゃな! この石に触れながらそうじゃなぁ……。あ、アールみたいな銀髪をイメージしながら魔力を流してくれないかの?」
「ん? んん? なんか急に雲行きが怪しくなったけど」
そんな言葉にバッと窓の外を見つめたが自分が屋根と明かりを作ったので普通の晴れの日のような感じだった。
え、屋根で見えないのに雲行きがわかるなんて父上凄いな!……と、感心していると奥方三人は笑いをこらえていたが肩が物凄く震えている。
「とにかく、イメージして流せば良いのね?」
次の瞬間、目の前に黒髪から銀髪に変わった父上がいた。
おお~! 父上は銀髪にしてもイケメン! エルフの変装してるみたいじゃわ……。見た目が格好いいと髪が何色でも格好良いの……。
「ん? え? 特に何も変わってないけど?」
父上は困った顔をしていて、妾はニッコニコ。残りは唖然としている何とも不思議な空間だった。
そしていち早く我に返った執事が慌てて鏡を持ってきて父上に手渡した。
「なんじゃこりゃーーーーっ!!」
まじまじと鏡を覗き込む父上にアールは指輪を鑑定してるのか無言で見つめていた。
「妾作。髪の毛だけ色変えちゃう変身指輪ぁ~~っ!」
「えっと? リアちゃん……?」
「あのね? あのね? 元に戻れ~って思いながら魔力を流すと元の色に戻るんじゃよ? それでな? それでな? 父上、視察とか中々進まないって言ってたじゃろ? 妾、父上の為に頑張ったんじゃぁ~っ♪」
と、説明しながら経緯を説明するとぎゅーっと抱き締められた。
そして「リアちゃん、有り難う」とお礼を言われて妾は満足したーーが、アール達五人にはやり過ぎ! と物凄く怒られ、最終的に父上に抱きついていじけた。
「それにしてもフローライトを銀髪にすると変わるもんだね……。王様がお忍びで街を歩くには良いんじゃないかな? 物が物だけに誉めちぎれないけれども……。国宝……。伝説級の魔導具だよ? それ……」
「銀髪は目立つからなぁ……。ミルクティみたいな色はどうだろ」
父上は気に入ったのか遊び始め、ミルクティは却下された。
何だかチャラ……ゲフンゲフン。遊……ゲフンゲフン。軽い感じに見えるから却下らしい。父上は妾と同じ元は黒髪なので明るい色の方が良いだろうと言うことで金髪に落ち着いた。
「試作品のこれ、妾が金髪にすれば親子で気兼ねなく歩けるのじゃ!」
金髪にすると皆からため息が出た。
「連れ去られそう……。どうしよう……。完全にお人形さんがいる……」
「うわぁ、ただでさえ可愛いのに髪を変えると見慣れないせいかドキドキする……。フローライト、この子もらってくね……」
「だめ」
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