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船長との出会い
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このところ一日中、海を見てばっかりだ。早く島に行きたい。島が見つかったとしても、船長が「また危ない目に遭ったらいけない」とか言って島に行かせてくれないかもしれないけど…。そんなことにならなきゃいいな。
「ねえミナライ。ミナライはどうして船長と一緒に行くことになったの?」
キノコの柄みたいな体で、ロウソクみたいに大きな炎の頭をしているヘンテコなヤツがそろそろと近寄ってきた。この種族の名前はなんだっけ…キャノヤーだったかな。
「え?ごめん、ぼうっとしてた。もう一回!」
「ミナライはさ、どうして船長と一緒に旅をするようになったのかなって。」
うわ、イヤな話するなあ。いつもなら話さないけど、このキャノヤーはジブンと同い年くらいに思えるから話してあげたくなる。
「気になる?」
「うん、聞いてこいって!」
「え、誰が?」
「あっ、なんでもない!お話しして!」
「わかったよ。えっとね…。」
うーん、やっぱりそういう感じか。もう慣れっこだけど、がっかりだな。どうしてかみんな、その話ばかり聞きたがるんだから。
・ ・ ・
「ニンゲン…?ニンゲンか。おーい、起きろ!」
なんだ?うるさいな…。
うとうとと顔を上げたら、よくわからないのがいた。ヨロイを着ていて…いや、ヨロイそのものが動いてるような…?
ヨロイの顔には、人が入るくらいの穴がぽっかりと開いていた。中身が入ってないのか?じゃあなんで剣を握ったり喋ったりできるんだろう。
「だれ?」
「ああ、いきなり話しかけてすまない。一人で倒れていたものでな、気になったんだ。」
「一人」で?いや、それよりも…!
「聞こえてるの?」
「なにがだ?」
「ジブンの声だよ。」
「もちろんだ。ほら、耳があるだろう?」
そいつは、かたそうなヨロイをひねって頭の横を見せてきた。いや、耳なんてないな…。
「俺が誰か、だったな。俺はヨロイのモンスター。ニンゲンにはヨロイノボウレイ、なんて呼ばれているぞ!」
「モッ…!?」
モンスター!?まずいやばい、逃げなくちゃ!
…あれ?おかしいな。モンスターは悪いヤツだから、今ごろやられてるはずなのに。
いきなり攻撃してこないあたり、悪いことをしようとはしてないのか?それはそれで訳わかんないけど…。
それに、こっちを人間だとわかった上で話しかけてきてるし。
変なモンスターだ。動くと時々、カンカンって変な音がするし。ヨロイノボウレイ、だっけ。
そういえば図鑑で見たことがある。ヨロイノボウレイと言えば、古い建物のまわりをうろついてるモンスターだ。ここはけっこう新しい村なのに、どうしてここに?
「なんでここにいるの?」
「大きな音がしたからな。向かってみたらここに着いたんだ。」
こうは言ってるけど、モンスターがほんとうのことを言ってるとは限らない。どうなんだろう、話をしていいのはいつまでかな。
「ところでオマエは、どうしてこんな所に寝転がっているんだ?」
「え?」
『こんなところ』だなんて!ここはれっきとした村なのに。
「あれ?」
村がない。
ちゃんと後ろ向いた?うん、向いてる。じゃあ、ここはどこなんだ?さっきまで村にいたから、村の近くのはずなのに。
「どうしたんだ?オマエにもわからないのか?」
「え?えっと…。」
ほんとうなら、モンスターとは目を合わせるのすらダメなんだけどもう話しちゃってるからな。さっき転んじゃったから、走って逃げるのも難しいし…どうにか乗り切るしかない。
でも、いきなり嘘なんて思いつかない。ほんとうのことをテキトーに伝えたらいいかな?
とはいえ、村は今ここにないからどう言えば良いんだろう。さっきまでここに村があって…なんて、信じるはずがない。
コイツが「デタラメを言って、俺のことを馬鹿にしている」ってひとたび怒ればどうしようもないもんな。
「えっと、まあいろいろあってね。」
「そうだったのか!仲間はいないのか?」
「い____いや、いない!」
危ない危ない!いる、なんて言ったら一目見ようと着いてくるかもしれない。そのせいでモンスターと知り合ったことがバレたら、仲間はずれにされる…!
「そうか…。ならどうだ、ニンゲン。俺の夢に付き合わないか?」
「夢?」
「ああ。船に乗って世界を廻る!それだけだ。」
「そうなんだ…。」
なんだか、モンスターらしくない夢だ。このモンスターと同じことを言ってる子が、村にもいたくらいだし。
ただの世界一周とはちょっと違って、あの子は自分が勇者になって魔王を倒すっていう伝説みたいな旅を夢見てたけれど。このモンスターも、伝説にあこがれてるのかな?
…いいや、そんな訳ないか。モンスターは勇者に倒される生き物なんだから。人間にとっての伝説は、モンスター側には悪い話として伝わってるだろうし。
なら、このモンスターはなんで世界一周の旅なんかしたいんだろう?
「どうして旅をしたいの?」
「長年、想ってきた夢だからだ。」
「きっかけはなんだったの?」
「さあな、もう覚えていない。」
「ええ…?」
理由を聞き出せないのは困るな…。このモンスターがどんなヤツなのかがわからない。
悪い感じはしないけど、それが勘違いだったら大変だ。さっさと追い払った方が良いかも。
コイツを追い払うためには、少し演技をしないといけない。自分のことは名前で呼んでたけど、隠さなきゃ…そのまま「ジブン」って呼べば良いかな?
「あの、ジブンね…元いた村に帰りたいの。だからその村を探したくって。でもまずは、探す前にここで待ってみようと思ってて。」
「こんな荒野でか?食べ物はあるのか?寝床は?」
「無いけど…!」
モンスターに着いていくよりかはマシなの!とは言えなかった。それで怒って攻撃されたらたまったものじゃない!
あ、そうだ…近くの港町に行こう。誰か泊めてくれるかもしれない。
「____なら、俺と一緒に来た方が安全だろう。近くの港町で船を貸してもらっているんだ。その船なら食べ物を貯め込めるし、寝床もあるぞ!」
「えっ…?」
「うん?どうした?」
「い、いや、ええと…。」
このモンスター、港町で船を貸してもらってるだって!?うーん、それはまずい!
このまま港町に行けば、モンスターといっしょにいる所を人に見られてしまう。そうなれば、港町にいられなくなって行くアテがなくなってしまう。
…というか、どうしてモンスターなんかが船を借りられたんだ?
「船はどうやって借りたの?」
「「貸してくれないか」と頼んだんだ。そうしたらすぐに貸してくれたぞ。」
ええ…?そんなことが有り得るのかな?確かめようがないけど、それでも良く考えないといけない。
港町の人は泊めてくれるかわからないけど、このモンスターに着いていけば絶対に泊まれるのか…。
だからって、モンスターに着いていくなんて絶対にイヤだ。でもそっちの方が良さそうなんだよな…。
港町だとジブンは「よその子」だけど、コイツは仲間にしたいと思っているみたいだもの。
港町だと、なんで自分の家で寝られなくなったのかを…つまり村が無くなったことを話さなきゃいけない。
信じてくれるだろうか?自分ですらまだ信じられないのに…。信じてくれたとして、「じゃあなんでこの子だけ取り残されたんだ」って疑われたらどうしようもない。
どっちを選ぼうかな…?
「その船はしっかりしてるの?」
「もちろんだ。元はニンゲンの物だからな!」
しっかりしてるってことは、ボロ船を押しつけられた訳じゃないのか。
なおさらおかしいな。ほんとうは船を奪い取ったんじゃないだろうか?わからないけど。
やっぱり、こんなわからないことだらけのモンスターに着いていくのは怖い。
どれだけ良いところを探してみても、相手はモンスターだ。どうしても、それを考えずにはいられない。
このモンスターがロクでもない理由で旅をしたいんだったら…もしくは、船を奪い取ったんなら悪者だ。
そんなのに着いていったら、ジブンまで悪者だと思われちゃう。でも港町に行っても結局は疑われて、似たようなことになるかもしれないしな…もっと、話を聞き出してから決めないと。
「ねえ、なんで旅に出たいのかほんとうに覚えてないの?」
「そんなに知りたいのか?オマエにとっては関係ないことだと思うが。」
「う、うん。知りたい。」
「うーむ、そうだな…。」
怪しんでるのがバレたかとひやひやしたけど、あまり気にしないでくれた。よかった…。
「やっと自由になれたから、余計に。といった風だろうか?」
「なにそれ…?」
よくわからないことを言われてもな…。ほんとうにそれが答えなんだろうか?コイツも何かを誤魔化そうとしてるんだろうか?
「まあ、単純に海への憧れがあったというだけかもしれん。これだけ広い世界を見て回らず、ひとところに居続けるのが惜しくなったんだ。」
「お出かけしたくなったってこと?」
「そんなところだな。」
お外に遊びに行きたくなるのはジブンも同じだ。コイツとジブンは似てるのかも。それに、世界中を見て回るのか…良いなあ。
「ねえミナライ。ミナライはどうして船長と一緒に行くことになったの?」
キノコの柄みたいな体で、ロウソクみたいに大きな炎の頭をしているヘンテコなヤツがそろそろと近寄ってきた。この種族の名前はなんだっけ…キャノヤーだったかな。
「え?ごめん、ぼうっとしてた。もう一回!」
「ミナライはさ、どうして船長と一緒に旅をするようになったのかなって。」
うわ、イヤな話するなあ。いつもなら話さないけど、このキャノヤーはジブンと同い年くらいに思えるから話してあげたくなる。
「気になる?」
「うん、聞いてこいって!」
「え、誰が?」
「あっ、なんでもない!お話しして!」
「わかったよ。えっとね…。」
うーん、やっぱりそういう感じか。もう慣れっこだけど、がっかりだな。どうしてかみんな、その話ばかり聞きたがるんだから。
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「ニンゲン…?ニンゲンか。おーい、起きろ!」
なんだ?うるさいな…。
うとうとと顔を上げたら、よくわからないのがいた。ヨロイを着ていて…いや、ヨロイそのものが動いてるような…?
ヨロイの顔には、人が入るくらいの穴がぽっかりと開いていた。中身が入ってないのか?じゃあなんで剣を握ったり喋ったりできるんだろう。
「だれ?」
「ああ、いきなり話しかけてすまない。一人で倒れていたものでな、気になったんだ。」
「一人」で?いや、それよりも…!
「聞こえてるの?」
「なにがだ?」
「ジブンの声だよ。」
「もちろんだ。ほら、耳があるだろう?」
そいつは、かたそうなヨロイをひねって頭の横を見せてきた。いや、耳なんてないな…。
「俺が誰か、だったな。俺はヨロイのモンスター。ニンゲンにはヨロイノボウレイ、なんて呼ばれているぞ!」
「モッ…!?」
モンスター!?まずいやばい、逃げなくちゃ!
…あれ?おかしいな。モンスターは悪いヤツだから、今ごろやられてるはずなのに。
いきなり攻撃してこないあたり、悪いことをしようとはしてないのか?それはそれで訳わかんないけど…。
それに、こっちを人間だとわかった上で話しかけてきてるし。
変なモンスターだ。動くと時々、カンカンって変な音がするし。ヨロイノボウレイ、だっけ。
そういえば図鑑で見たことがある。ヨロイノボウレイと言えば、古い建物のまわりをうろついてるモンスターだ。ここはけっこう新しい村なのに、どうしてここに?
「なんでここにいるの?」
「大きな音がしたからな。向かってみたらここに着いたんだ。」
こうは言ってるけど、モンスターがほんとうのことを言ってるとは限らない。どうなんだろう、話をしていいのはいつまでかな。
「ところでオマエは、どうしてこんな所に寝転がっているんだ?」
「え?」
『こんなところ』だなんて!ここはれっきとした村なのに。
「あれ?」
村がない。
ちゃんと後ろ向いた?うん、向いてる。じゃあ、ここはどこなんだ?さっきまで村にいたから、村の近くのはずなのに。
「どうしたんだ?オマエにもわからないのか?」
「え?えっと…。」
ほんとうなら、モンスターとは目を合わせるのすらダメなんだけどもう話しちゃってるからな。さっき転んじゃったから、走って逃げるのも難しいし…どうにか乗り切るしかない。
でも、いきなり嘘なんて思いつかない。ほんとうのことをテキトーに伝えたらいいかな?
とはいえ、村は今ここにないからどう言えば良いんだろう。さっきまでここに村があって…なんて、信じるはずがない。
コイツが「デタラメを言って、俺のことを馬鹿にしている」ってひとたび怒ればどうしようもないもんな。
「えっと、まあいろいろあってね。」
「そうだったのか!仲間はいないのか?」
「い____いや、いない!」
危ない危ない!いる、なんて言ったら一目見ようと着いてくるかもしれない。そのせいでモンスターと知り合ったことがバレたら、仲間はずれにされる…!
「そうか…。ならどうだ、ニンゲン。俺の夢に付き合わないか?」
「夢?」
「ああ。船に乗って世界を廻る!それだけだ。」
「そうなんだ…。」
なんだか、モンスターらしくない夢だ。このモンスターと同じことを言ってる子が、村にもいたくらいだし。
ただの世界一周とはちょっと違って、あの子は自分が勇者になって魔王を倒すっていう伝説みたいな旅を夢見てたけれど。このモンスターも、伝説にあこがれてるのかな?
…いいや、そんな訳ないか。モンスターは勇者に倒される生き物なんだから。人間にとっての伝説は、モンスター側には悪い話として伝わってるだろうし。
なら、このモンスターはなんで世界一周の旅なんかしたいんだろう?
「どうして旅をしたいの?」
「長年、想ってきた夢だからだ。」
「きっかけはなんだったの?」
「さあな、もう覚えていない。」
「ええ…?」
理由を聞き出せないのは困るな…。このモンスターがどんなヤツなのかがわからない。
悪い感じはしないけど、それが勘違いだったら大変だ。さっさと追い払った方が良いかも。
コイツを追い払うためには、少し演技をしないといけない。自分のことは名前で呼んでたけど、隠さなきゃ…そのまま「ジブン」って呼べば良いかな?
「あの、ジブンね…元いた村に帰りたいの。だからその村を探したくって。でもまずは、探す前にここで待ってみようと思ってて。」
「こんな荒野でか?食べ物はあるのか?寝床は?」
「無いけど…!」
モンスターに着いていくよりかはマシなの!とは言えなかった。それで怒って攻撃されたらたまったものじゃない!
あ、そうだ…近くの港町に行こう。誰か泊めてくれるかもしれない。
「____なら、俺と一緒に来た方が安全だろう。近くの港町で船を貸してもらっているんだ。その船なら食べ物を貯め込めるし、寝床もあるぞ!」
「えっ…?」
「うん?どうした?」
「い、いや、ええと…。」
このモンスター、港町で船を貸してもらってるだって!?うーん、それはまずい!
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…というか、どうしてモンスターなんかが船を借りられたんだ?
「船はどうやって借りたの?」
「「貸してくれないか」と頼んだんだ。そうしたらすぐに貸してくれたぞ。」
ええ…?そんなことが有り得るのかな?確かめようがないけど、それでも良く考えないといけない。
港町の人は泊めてくれるかわからないけど、このモンスターに着いていけば絶対に泊まれるのか…。
だからって、モンスターに着いていくなんて絶対にイヤだ。でもそっちの方が良さそうなんだよな…。
港町だとジブンは「よその子」だけど、コイツは仲間にしたいと思っているみたいだもの。
港町だと、なんで自分の家で寝られなくなったのかを…つまり村が無くなったことを話さなきゃいけない。
信じてくれるだろうか?自分ですらまだ信じられないのに…。信じてくれたとして、「じゃあなんでこの子だけ取り残されたんだ」って疑われたらどうしようもない。
どっちを選ぼうかな…?
「その船はしっかりしてるの?」
「もちろんだ。元はニンゲンの物だからな!」
しっかりしてるってことは、ボロ船を押しつけられた訳じゃないのか。
なおさらおかしいな。ほんとうは船を奪い取ったんじゃないだろうか?わからないけど。
やっぱり、こんなわからないことだらけのモンスターに着いていくのは怖い。
どれだけ良いところを探してみても、相手はモンスターだ。どうしても、それを考えずにはいられない。
このモンスターがロクでもない理由で旅をしたいんだったら…もしくは、船を奪い取ったんなら悪者だ。
そんなのに着いていったら、ジブンまで悪者だと思われちゃう。でも港町に行っても結局は疑われて、似たようなことになるかもしれないしな…もっと、話を聞き出してから決めないと。
「ねえ、なんで旅に出たいのかほんとうに覚えてないの?」
「そんなに知りたいのか?オマエにとっては関係ないことだと思うが。」
「う、うん。知りたい。」
「うーむ、そうだな…。」
怪しんでるのがバレたかとひやひやしたけど、あまり気にしないでくれた。よかった…。
「やっと自由になれたから、余計に。といった風だろうか?」
「なにそれ…?」
よくわからないことを言われてもな…。ほんとうにそれが答えなんだろうか?コイツも何かを誤魔化そうとしてるんだろうか?
「まあ、単純に海への憧れがあったというだけかもしれん。これだけ広い世界を見て回らず、ひとところに居続けるのが惜しくなったんだ。」
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