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女子高の身体検査がものすごく昭和な別宇宙
花園女学園
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内科検診ブースから出てきた依子の、性的興奮を表すような上気した表情を見て、青木さんはニヤッと笑い、自分もブースに入っていった。身体検査はこれで終わりなので、依子はブースの外で青木さんをなんとなく待った。
隣のブースから1組の渡辺さんが出てきた。
「あ、渡辺さん。お疲れ。」依子は渡辺さんに声をかけた。
「あら、相沢さん。」
「ねえ渡辺さん。」依子は渡辺さんの耳元に口を近づけて言った。「あのパンツ下げてやる検査、超恥ずかしかったね。」
「へ?」渡辺さんは一瞬何のことかわからなかったがすぐに気づき、「あーあれ。あれは先生によるから。うちはなかったよ。」と言った。
「え、そうなの?」依子はびっくりした。
「うん。おじいちゃん先生はするね。昔の人だから。」渡辺さんはあっけらかんと言った。
渡辺さんが立ち去り、依子はおじいさん先生のブースに目を戻した。
「あ、あんっ」耳を澄ませていると、ブースの中から青木さんの漏らす声が聞こえた。その声の少し後に、ティッシュを箱から取るシュッ、シュッという音が続いた。依子の時と全く同じパターンがブースの中で展開されているのだった。
少し待っていると青木さんがブースから出てきた。
「相沢さん、待っててくれたの?」青木さんが依子に笑いかけた。
「うん。」
「じゃあ制服着て教室に戻ろ。」と青木さん。
「声出ちゃったわ。」青木さんはけろっとした様子で言った。
「うん。聞こえちゃった。」
「相沢さんの声も聞こえてたよ。」青木さんはニヤニヤした。
「…。」依子は恥ずかしくて黙った。
「おじいちゃん先生が最後にやるアレ、エロいよね~。」青木さんは楽しげに言った。
「それが好きでこの列に並んだのか…。私までまきこんで…もうっ。」やっと理解した依子はひとりごちた。
制服に着替えて青木さんと体育館の外に出た。体育館を振り返ると建物の上の方の壁に学校名がかがげられていて、「花園女学園」とあった。そうだ花女だ、と依子は思い出した。有数のお嬢様学校であることも思い出した。
「相沢さんは高校から花女だっけ?」依子につられて学校名を見上げた青木さんが問うた。
「うん。青木さんは?」
「あたしは初等部から。今高二だから、もう11年目の花女生活ね。」
「初等部からの子は結構多いんだっけ?」
「4割くらいじゃない?あと5割くらいが中学からね。高校からは1割くらいしかいないんじゃない。」
「じゃああたしは少数派ね。」と依子。
「2年からの編入じゃないよね?」
「えっ。い、1年からよ。」依子はどぎまぎした。未来人から刷り込まれたらしいこの世界線の宇宙での記憶によるとそのはずだ。
「相沢さんのことは、あたし2年生で同じクラスになってから初めて知ったんだよね。相沢さんくらい綺麗な子だったら目立ってて印象に残ってるはずなんだけどなぁ。」青木さんは不思議そうな表情をした。
「…。」依子は口をぱくぱくさせ、どう答えよう、と考えた。
「あ、きっと1年生の時は地味子さんだったんだね。」青木さんは勝手に都合のいい方向に解釈してくれた。
隣のブースから1組の渡辺さんが出てきた。
「あ、渡辺さん。お疲れ。」依子は渡辺さんに声をかけた。
「あら、相沢さん。」
「ねえ渡辺さん。」依子は渡辺さんの耳元に口を近づけて言った。「あのパンツ下げてやる検査、超恥ずかしかったね。」
「へ?」渡辺さんは一瞬何のことかわからなかったがすぐに気づき、「あーあれ。あれは先生によるから。うちはなかったよ。」と言った。
「え、そうなの?」依子はびっくりした。
「うん。おじいちゃん先生はするね。昔の人だから。」渡辺さんはあっけらかんと言った。
渡辺さんが立ち去り、依子はおじいさん先生のブースに目を戻した。
「あ、あんっ」耳を澄ませていると、ブースの中から青木さんの漏らす声が聞こえた。その声の少し後に、ティッシュを箱から取るシュッ、シュッという音が続いた。依子の時と全く同じパターンがブースの中で展開されているのだった。
少し待っていると青木さんがブースから出てきた。
「相沢さん、待っててくれたの?」青木さんが依子に笑いかけた。
「うん。」
「じゃあ制服着て教室に戻ろ。」と青木さん。
「声出ちゃったわ。」青木さんはけろっとした様子で言った。
「うん。聞こえちゃった。」
「相沢さんの声も聞こえてたよ。」青木さんはニヤニヤした。
「…。」依子は恥ずかしくて黙った。
「おじいちゃん先生が最後にやるアレ、エロいよね~。」青木さんは楽しげに言った。
「それが好きでこの列に並んだのか…。私までまきこんで…もうっ。」やっと理解した依子はひとりごちた。
制服に着替えて青木さんと体育館の外に出た。体育館を振り返ると建物の上の方の壁に学校名がかがげられていて、「花園女学園」とあった。そうだ花女だ、と依子は思い出した。有数のお嬢様学校であることも思い出した。
「相沢さんは高校から花女だっけ?」依子につられて学校名を見上げた青木さんが問うた。
「うん。青木さんは?」
「あたしは初等部から。今高二だから、もう11年目の花女生活ね。」
「初等部からの子は結構多いんだっけ?」
「4割くらいじゃない?あと5割くらいが中学からね。高校からは1割くらいしかいないんじゃない。」
「じゃああたしは少数派ね。」と依子。
「2年からの編入じゃないよね?」
「えっ。い、1年からよ。」依子はどぎまぎした。未来人から刷り込まれたらしいこの世界線の宇宙での記憶によるとそのはずだ。
「相沢さんのことは、あたし2年生で同じクラスになってから初めて知ったんだよね。相沢さんくらい綺麗な子だったら目立ってて印象に残ってるはずなんだけどなぁ。」青木さんは不思議そうな表情をした。
「…。」依子は口をぱくぱくさせ、どう答えよう、と考えた。
「あ、きっと1年生の時は地味子さんだったんだね。」青木さんは勝手に都合のいい方向に解釈してくれた。
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