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プロローグ:タイムリープ
伝言ダイヤル
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「伝言ダイヤルって、なんなんだ…。」
首を傾げていたヨシヒコのお腹がぐ~っと鳴った。空腹に気づいたヨシヒコは冷蔵庫の中を除いてみたが、飲み物くらいしかない。ヨシヒコはコンビニに出かけた。
コンビニに着くとヨシヒコは、おにぎりや巻物などをカゴに入れると、雑誌コーナーに回った。いろんなエロ雑誌が棚に並んでいる。この当時はコンプライアンスがユルユルで、表紙で既に抜けそうだし、立ち読みできないよう紐で縛ってあるということもなかった。ヨシヒコは何冊か適当に選んでカゴに入れると、レジに向かった。
アパートに戻り、おにぎりや巻物を食べた後、ヨシヒコは童貞らしく早速エロ雑誌を鑑賞し始めた。
「ありゃ、間違えたかな。」中の一冊は女性向けの雑誌らしかった。それでもパラパラと内容に目を通していると、ヨシヒコは後半の白黒ページの中に一つの広告を見つけた。
「カッコよくてちょっぴりエッチな男の子との出会いがいっぱい!伝言ダイヤルで彼氏を見つけちゃお!」
広告にはそんなコピーが書かれていた。そして男性用、女性用の電話番号が、南関東一都三県別に記載されているのだった。
女性用はフリーダイヤルだが、男性用はMTTのダイヤルQ3だった。大学に通うため千葉県で一人暮らしをしているヨシヒコは、千葉県・男性用の番号にかけてみた。
「コノ、バンゴウハ、10ビョウ、ゴトニ、10エン、ノ、リョウキンガ、カカリマス」アナウンスが流れた後、伝言ダイヤルのサービスに電話が接続された。
伝言ダイヤルのシステムは、次のようなものだった。
・男性用ダイヤルで吹き込んだメッセージは、女性用ダイヤルで再生される。
・女性用ダイヤルで吹き込んだメッセージは、男性用ダイヤルで再生される。
・気に入った相手に、メッセージを吹き込むことができる。
・自分宛にメッセージが何件入っているかの確認と、再生ができる。
・自分宛のメッセージには、返信メッセージを吹き込むことができる。
ヨシヒコはすぐに、次のことを学んだ。
1時間で3600円という高額な電話料金がかかる。
・サクラや冷やかしの女が混じっている。
これらに気づいたヨシヒコは、メッセージ吹き込み専用に使うことにし、リスクをおかして電話番号や連絡先を直接吹き込むことにした。ただし電話番号などが録音されていることがヨシヒコに興味と好意を持ってメッセージを最後まで聞かないとわからないよう、かなり長めのメッセージを入れて、その最後の最後に電話番号を吹き込むようにはした。
ネットや携帯電話が本格的に商業化される少し前の平成4年である。電話番号をネットに晒されたりすることはない。伝言システム上にも、古いメッセージは新しいメッセージに追いやられて数日で消えて残らないようだった。
こうしてヨシヒコの伝言ダイヤルライフが始まった。これは、この営みを記録した「伝言ダイヤリー」である…。
首を傾げていたヨシヒコのお腹がぐ~っと鳴った。空腹に気づいたヨシヒコは冷蔵庫の中を除いてみたが、飲み物くらいしかない。ヨシヒコはコンビニに出かけた。
コンビニに着くとヨシヒコは、おにぎりや巻物などをカゴに入れると、雑誌コーナーに回った。いろんなエロ雑誌が棚に並んでいる。この当時はコンプライアンスがユルユルで、表紙で既に抜けそうだし、立ち読みできないよう紐で縛ってあるということもなかった。ヨシヒコは何冊か適当に選んでカゴに入れると、レジに向かった。
アパートに戻り、おにぎりや巻物を食べた後、ヨシヒコは童貞らしく早速エロ雑誌を鑑賞し始めた。
「ありゃ、間違えたかな。」中の一冊は女性向けの雑誌らしかった。それでもパラパラと内容に目を通していると、ヨシヒコは後半の白黒ページの中に一つの広告を見つけた。
「カッコよくてちょっぴりエッチな男の子との出会いがいっぱい!伝言ダイヤルで彼氏を見つけちゃお!」
広告にはそんなコピーが書かれていた。そして男性用、女性用の電話番号が、南関東一都三県別に記載されているのだった。
女性用はフリーダイヤルだが、男性用はMTTのダイヤルQ3だった。大学に通うため千葉県で一人暮らしをしているヨシヒコは、千葉県・男性用の番号にかけてみた。
「コノ、バンゴウハ、10ビョウ、ゴトニ、10エン、ノ、リョウキンガ、カカリマス」アナウンスが流れた後、伝言ダイヤルのサービスに電話が接続された。
伝言ダイヤルのシステムは、次のようなものだった。
・男性用ダイヤルで吹き込んだメッセージは、女性用ダイヤルで再生される。
・女性用ダイヤルで吹き込んだメッセージは、男性用ダイヤルで再生される。
・気に入った相手に、メッセージを吹き込むことができる。
・自分宛にメッセージが何件入っているかの確認と、再生ができる。
・自分宛のメッセージには、返信メッセージを吹き込むことができる。
ヨシヒコはすぐに、次のことを学んだ。
1時間で3600円という高額な電話料金がかかる。
・サクラや冷やかしの女が混じっている。
これらに気づいたヨシヒコは、メッセージ吹き込み専用に使うことにし、リスクをおかして電話番号や連絡先を直接吹き込むことにした。ただし電話番号などが録音されていることがヨシヒコに興味と好意を持ってメッセージを最後まで聞かないとわからないよう、かなり長めのメッセージを入れて、その最後の最後に電話番号を吹き込むようにはした。
ネットや携帯電話が本格的に商業化される少し前の平成4年である。電話番号をネットに晒されたりすることはない。伝言システム上にも、古いメッセージは新しいメッセージに追いやられて数日で消えて残らないようだった。
こうしてヨシヒコの伝言ダイヤルライフが始まった。これは、この営みを記録した「伝言ダイヤリー」である…。
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