精霊に愛される令嬢は婚約破棄にも屈しはしない。~幸せな人生は手放しません~

四季

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後編

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 リリエナはダールと別れたからといって実家へ戻ろうとは思わなかった。
 実家へ戻れば口うるさい親にあれこれ言われてしまうだろうと先読みしていたから。

 わざわざ色々言われるために実家へ帰るか?

 彼女が出した答えは、いいえ。

 彼女が実家へ帰らないと決めたその瞬間、光が降り注ぎ、大きな半透明の精霊が現れる。そして、その精霊の導きによって、彼女はまだ知らない場所へと向かうこととなる。


 ◆


 あれから数年。
 リリエナは精霊たちが暮らす地に住み、幸せに、穏やかに暮らしている。

 ちなみに、彼女を傷つけた者たちがどうなったかというと。

 ダールは怒った沼の精霊の力によって住んでいた家ごと謎の赤黒い沼に吸い込まれ行方不明となった。
 数年が経過した今も彼の姿は見つかっていないままだ。
 彼がどこへ行ったのか生きているのか死んでしまったのか……すべて謎である。

 そして、リリエナが傷つく原因を作った彼女の両親にも、災難が降りかかる。

 ダールを紹介した父親は、森林散歩中に突如倒れてきた大きな木に当たってしまい、頭を強打してしまって即死。

 もうそういう年齢なのだからなどと文句を言いつつ婚約を強制した母親は、突然夫を亡くしたことで正気を失い、一週間も経っていないある晩に謎の死を遂げた。彼女の死の原因は今でも不明である。


◆終わり◆
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