婚約破棄、されても。

四季

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婚約破棄、されても。

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 貴方と二人並んで見上げた、あの蒼。
 とても美しかった。
 果てしなく続くそれに触れたくて手を伸ばして、無理よね、と笑い合った。

 貴方と共に歩いた海岸。
 夕暮れの音、足裏が砂に擦れることで起こるものと波が寄せては引いてするものだけ。
 見上げた空は赤らんで、照れているみたいだった。

 私ね、貴方といつまでも生きていけると思ってた。

 楽しかった日々の中の私たちはいつも笑っていて。今も鮮明に思い出せるの。空を見上げる時、海の傍を歩く時、私はいつもあの色鮮やかだった頃を思い出す。そして、涙するんだ。

 これから先どんなことがあっても……。

 誓いは空白に消えた。

 貴方が婚約破棄を告げたから。

 私、貴方といられて良かった。楽しかった。だから、貴方と出会ったことも貴方と過ごしたことも、後悔はしていないしこれから先後悔するつもりもない。

 でも、もう、すべて終わったんだよね。

 さようなら。

 あの頃の私たちは、もうどこにもいない。


◆終わり◆
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