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後編
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数年後、私は、王城警備隊の隊長を勤める若いのにおじさんみたいな顔面の武人系男性と結婚した。
私が王城警備隊に加入したことで知り合った。
口下手な彼だったが共に訓練を重ねるうちに気にかけてくれるようになっていって、いつしか親しくなっていて――そうして気がつけば、お互いに想い合う特別な二人になっていた。
ちなみに、あの時決闘でボコボコにした女性はというと、今もあの時のことを夢でみて恐ろしさに震える日々だそうだ。
また、悪夢をみてしまうことを恐れるせいでなかなか寝付けず、その結果年中寝不足状態らしい。
だが可哀想とは思わない。
だって彼女は散々エリカを傷つけるようなことを言っていたのだから。
他人を馬鹿にするなら。
他人を傷つけるなら。
いつの日かそれ相応の報いを受けることを受け入れるべきだ。
誰かを傷つければ、いつかは痛い目に遭うこととなる。そういうものだろう? 己の悪行のせいでたとえいつの日か絶望に堕ちようとも、そんなものは自業自得でしかない。不幸でも災難でもないのだ。不運だとか何とか、そういう言葉は、己が罪なき者であって始めて言えることだろう? だから彼女にはそういう言葉は相応しくない。そもそも痛い目に遭うのが嫌なら他者の心をないがしろにするようなことをするべきではないのだ。
◆終わり◆
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相撲?レスリングとかじゃ無くて???Σ(゚Д゚)
読んでくださりありがとうございます!
そうなんです~
なぜか相撲でした。