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1話「終わりと始まり」
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とある国の姫であるエリーサは、隣国で大国でもあるアポポ王国の王子ダムと婚約していた。
それは二つの国の関係を良好に保つための婚約。
エリーサは国を護るための生け贄となったも同然である。
けれども文句は言わなかった。
エリーサは幼い頃から王のもとで育ってきた。そして、何人もの姫たちがどうやって生きることを選んだかも見てきたのだ。だからこそ、彼女は国のため生きることを当然のことと思っていたし、国のために生きられるならそれでいいとも思っていた。
そんなこともあり、それほど抵抗なくダム王子と婚約したエリーサだったが。
「エリーサ、やはり君のような小国の女と生きてゆくことはできない。よって、婚約は破棄とする」
その日、ダム王子は冷ややかにそう宣言した。
彼と婚約してから数年、エリーサはずっと虐めに耐えてきた。そう、エリーサは、王子を他国の姫に奪われたことを良く思わない者たちから嫌がらせを受けていたのだ。けれどもそれも国のためだと我慢してきた。
なのに、こんなことになってしまって。
「婚約、破棄……」
「もういいだろう? とっとと城から出ていってくれ。君はもうここにいなくていいんだ。君は要らないんだよ。分かるか? 君みたいな女にここにいる権利はない」
心ない言葉をかけられ、エリーサはアポポ城から追い出された。
これまでずっと耐えてきた。
にもかかわらずこの仕打ち。
人を人とも思わぬような扱い。
エリーサは怒っていた。
そんな彼女に、一人の男性が声をかける。
「貴女がエリーサ姫ですね」
「え……は、はい、何でしょうか……」
それは二つの国の関係を良好に保つための婚約。
エリーサは国を護るための生け贄となったも同然である。
けれども文句は言わなかった。
エリーサは幼い頃から王のもとで育ってきた。そして、何人もの姫たちがどうやって生きることを選んだかも見てきたのだ。だからこそ、彼女は国のため生きることを当然のことと思っていたし、国のために生きられるならそれでいいとも思っていた。
そんなこともあり、それほど抵抗なくダム王子と婚約したエリーサだったが。
「エリーサ、やはり君のような小国の女と生きてゆくことはできない。よって、婚約は破棄とする」
その日、ダム王子は冷ややかにそう宣言した。
彼と婚約してから数年、エリーサはずっと虐めに耐えてきた。そう、エリーサは、王子を他国の姫に奪われたことを良く思わない者たちから嫌がらせを受けていたのだ。けれどもそれも国のためだと我慢してきた。
なのに、こんなことになってしまって。
「婚約、破棄……」
「もういいだろう? とっとと城から出ていってくれ。君はもうここにいなくていいんだ。君は要らないんだよ。分かるか? 君みたいな女にここにいる権利はない」
心ない言葉をかけられ、エリーサはアポポ城から追い出された。
これまでずっと耐えてきた。
にもかかわらずこの仕打ち。
人を人とも思わぬような扱い。
エリーサは怒っていた。
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「貴女がエリーサ姫ですね」
「え……は、はい、何でしょうか……」
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