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後編
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あれから半年。
私はかなり強くなった。
自分で言うのも何だがかなり成長したはずだ。
もう叩かれて泣いているだけの私ではない!
筋肉のドレスをまとった私は一般男性には負けたりしない。
「ボルフェンさん、覚悟は良いですか?」
「ああ、やぁ~ってみろやぁ」
もはや躊躇など必要ない。
ここですべて分からせる。
一度のチャンスにかけ、私は彼と決闘することに。
「あの子、強そうね」
「どんな感じかしら」
「見かけだけかもよ? 実力は分からないわ」
「そうだな、でも、期待はできそうだ」
「退屈させないでほしわねぇ」
そして、一瞬で勝利した。
「おっ、おまっ……なぜ……いつの間にそんなに強く……っぐ、ほ、ぼえっ」
一撃で崩れ落ちたボルフェンは吐いている。
「これでもまだ、私は弱いお馬鹿さんですか?」
「ぐっ……ぅ、何だよそれ……」
「弱いお馬鹿さんでしょうか? はいかいいえかで答えてください」
「ち、違う……」
「いいえですか?」
「あ、ああ……」
「ならばいいえと言ってください」
「……ん、っ、ぐ……い、いいえ」
ボルフェンはついに私を認めた。
もう酷いことは言わせない。
「分かりました! では、婚約は破棄としますね!」
「な!?」
「さようなら、暴力婚約者さん」
見下して別れを告げる。
これはずっとやってみたかったことだ。
私はもう奴隷ではない!
「ま、待って……待、って……」
ボルフェンは何か言っているようだったけれど無視した。
その後私はボルフェンにされてきたことを明かした。ありとあらゆる情報を世に出した。その結果ボルフェンが悪人であったことが世の人々に情報として届いて。ボルフェンはそれ以降誰からも良い顔をされないようになってしまったそうだ。
彼はもうかつてのようには笑えない。
彼のこれからは寂しいものとなるだろう。
◆
二十六歳になった日、私は結婚した。
かつての辛かった日々。それがあるからこそ、今のこの穏やかな幸せをひしひしと感じられる。闇の中の日々があったからこそ、小さな幸福にも気づけるのだ。そういう意味ではあの日々も無駄ではなかったとも捉えられる気がする。
でも、もう、地獄にはとどまらない。
私は未来へと行く。
幸福を見つめながら。
◆終わり◆
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