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2話

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 私は一旦マリンバの前から去った。

 しかし名誉を傷つけられたことは受け入れられない。
 私は戦うことに決めた。

 その後、マリンバの家で働く人たちの援護などもあって、彼の幼馴染みの発言が嘘であることを証明し、私に非はないということをはっきりさせることができた。

 慰謝料を支払ってもらい、彼とは別れた。

 彼との縁は切れたのだ。

 きっともう彼と直接会うことはないだろう。でもそれでいい。否、それが何よりも理想的。私のことを悪く言う幼馴染みの言葉を完全に信じきっていた人になんて、もう二度と会いたくない。
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