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前編
しおりを挟む「あんたみたいな女と一緒にいても将来は明るくない! よって、婚約は破棄とする!」
幼い頃に親に捨てられ、そこそこ地位のある家の夫婦に拾われて育った私は、実の親こそ知らないが恵まれた環境で成長してきた。
私は運が良かったと思う。
親にも環境にも恵まれて育てたのだから。
でも、人生においてすべてが上手くいく、なんてことはなくて。
「そんな……」
「俺と共に生きる女性はもっと俺に相応しい素晴らしく美しい人でなければな」
「でも、だとしても、急過ぎやしませんか」
「黙れぃっ!! 女の身であれこれ言うな、そういうところだぞあんたが俺に相応しくないところは」
婚約者ブレイルには良く思ってもらえなかった。いや、それどころか、婚約者同士でいることさえ拒否されてしまった。たとえ好きでなくても愛していなくても婚約者同士という関係でいることはできそうなものだが、彼はそれがどうしても納得できなかったようだ。
「いいからあんたは消えてくれ、俺の前から」
「あ……」
「死ねとは言わん。俺の前から去ってくれればそれでいい。じゃあな」
「……は、はい、分かりました」
こうして、あっという間に、ブレイルとの婚約者同士という関係は壊れてしまった。
何かやらかしたわけではない。
喧嘩したわけでもない。
浮気したわけでもない。
――それでも、壊れる時には壊れてしまうものなのか。
◆
その後私は実家へ戻った。
そして、親戚のお兄さんに弟子入りし、槍での戦闘を習った。
私は結婚とは別のところを目指そうと思ったのだ。
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