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後編
しおりを挟むそうして彼との関係は終わってしまったのだ。
あの頃は私もかなりショックで。今思えば馬鹿だったなと思うくらい、とにかく情緒不安定で、荒れていた。泣いてばかりの日もあった。死にたいとさえ思ってしまう日もあったくらいだった。
ちなみに私を一方的に捨てた彼はというと、激怒した私の父が勝手に殺し屋に依頼を出していたようで、その殺し屋によって証拠も亡骸も遺らない方法で殺害されたようだった。
つまり、彼は無となったのである。
死の果て、彼は、皆にまともに祈ってもらうことさえできなかった。
一方私はというと、母が見守ってくれていたこともあって徐々に回復し、次第に落ち着いて生活できるようになっていった。
◆
ああ、今夜は月がとても美しい。
そして月見うどんも美味。
この組み合わせ、これはなかなか見事なものだ。
美しいものを眺めていると心洗われるようで、けれども、腹が満ちていなくては心もすさみやすいものだ。
腹を満たし、心を満たす。
それこそが幸福。
◆終わり◆
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