お母様、私は貴女の駒ではありません。私は私という人間、個です。若くとも、一人の人間なのです。

四季

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後編

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 ◆


 レイビと結婚してから三年が過ぎた。

 私を駒としか思っていなかった母はもうこの世にはいない。というのも、私の勝手な行動に激怒し襲撃を繰り返した母は危険行為を繰り返す危険人物として治安維持組織に拘束され、反省の色が見られなかったために処刑されたのだ。

 毎日のように母や母の手の者に襲われる日々はかなり胃が痛かった。
 けれどもあの日々が私と彼の絆を強くしたこともまた事実だ。

「もう三年も経ったね」
「ええ」
「色々あったけど……今こうして一緒にいられて嬉しいよ」
「そうね」

 見つめ合い、頷き合う。
 瞳に映るのはお互いの姿だけ。

 私たちはいつだって特別な二人だ。

 私を駒としか見なかった母は消えた。
 少しでも思い通りにならないとすぐに怒り当たり散らして大声で脅そうとしてくる母は消えた。

 穏やかになった世界で、私は生きてゆく。


◆終わり◆
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