影が薄く見下されている五人姉妹の三女でしたが、唯一の勝者となれたようです。~幸せを掴めたのは私だけでした~

四季

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2話

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 ◆


 ミッドネンと婚約した私は、愛し合い、穏やかに関わり合っている。

 過剰な接触などはもちろんない。
 彼はそういうわきまえない人ではないから。

 ただ、心の距離だけはとても近くなっているし、まるで同じ魂を分け合った二人であるかのように仲良しでいられている。

 そういえばこんな出来事があった。

 婚約者のいる長女が私の知らないところでこっそりとミッドネンに近づき彼を掠め取ろうとしたのだ――もっともそれはミッドネンがすぐに報告してきてくれたことで速やかに判明したのだけれど。

 長女の婚約者はただの労働者であった。もちろん賃金も低い。そのことを彼女は以前から不満に思っていた、だからこそミッドネンに手を出そうとしたのだろう。そのくらいは私にでも想像できる。

 ただ、その行動が最悪を結果を招き。

 妹の婚約者に接近するような悪しき行いをしていたと婚約者に知られてしまった長女は婚約者より婚約破棄を告げられ、まさかの今さら独り身に戻ってしまうこととなる。

 いい年して独りになってしまった彼女は理由も理由なので周囲から冷ややかに笑われてしまい、やがて自ら死を選んだ。

 また次女はというと、長女からの命令でたびたび私に嫌がらせをしてきていた。それも日常の中での小さな嫌がらせである。私が日頃使っているマグカップをうっかり落としてしまったふりをして割ったり、部屋に勝手に入って本の表紙をほぼ全部剥したり、服を切り裂いたり。些細なことで、でも、かなり悪質な行為であった。

 だがそんな次女はある日突然死を迎えることとなる。

 その日、彼女は、私がいけている花たちを花瓶ごと台無しにしようとした。が、運んでいる時にうっかり手を滑らせて、意図しないタイミングで花瓶を落下させてしまう。その乳白色の花瓶は砕け散り、水と花が散らばる。想定外のことに焦った次女、足を滑らせ、その場で転倒――その際前向けにこけたのだがなぜか立っていた花瓶の破片一つのところに顔が向かってしまい、破片に額を貫かれることとなる。で、彼女はそれにより死亡した。
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