あたし、こう見えて八回も婚約破棄されたんだ! どうしてと思う? 答えは、この髪のせい!

四季

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後編

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 この世には明るく生きることができない人だっているんだから、それができることに感謝しなくっちゃ!

 そんな風に思いながら暮らしていたある日。
 山菜採りをしていたら、急に、獣人族の若いオスから声をかけられた。

「あんた! 綺麗な髪してるな!」
「そう?」
「ああ! 綺麗だ! 赤!」
「みんな嫌いになっちゃうけどね~」
「ああ? そうなのか? まぁ人間はそう思うのか。けど、俺は好きだぞ! その華やかで情熱的な色!」

 褒められたら嬉しい。
 単純かもしれないけど、でも、やっぱり嬉しくは思うよ。

 だってこの髪はあたしの一部分だもん!

「褒めてくれてありがとう! 獣人さん!」
「おうよ。で、何してんだ? 山菜か?」
「そうそう」
「なら良いの見つけてやっよ! 美味しいやつで、人間も食べられるやつ」
「いいの!?」
「おう!」
「ありがとう~、助かる~」

 それからあたしは獣人族の彼と友達になったの。

 今は彼と仲良くできて幸せだよ!

 ちなみに、これまであたしに婚約破棄を告げてきた男の人たちって、もれなく婚約破棄直後から不幸な目に遭ってるんだよね。突然親が不仲になって喧嘩ばかりするようになった、とか、毒の入った植物を食べてしまってアブない状態になった、とか。

 ちょっぴり不思議だね!

 でもいいや。
 あたしはあたしが楽しく暮らせればそれでオッケーだよ。


◆終わり◆
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