婚約者の彼と同居することになりまして。~お母様の虐めが酷い、最低ですね~

四季

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2話「お別れ」

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 そして。

「コーラルンさん、私はもうここではやっていけません」
「え? どうして?」
「私、貴方のお母様から虐められています。なのでもうここで生きていくのはやめることにしました」

 首を傾げおかしなものを見たような顔をするコーラルン。

 彼は母の言葉を信じているから、虐めのような行為の原因はすべて私にあると当たり前のように思っているのだろう。

「婚約は破棄とします」

 私は宣言した。

「そんな勝手な! 困るよ! 正当な理由もなく!」
「正当な理由ならあります」
「え。……嘘で脅すつもりかい? そんな酷いことをするなら、ママを呼ぶよ」

 そんな短絡的な脅しには屈しはしない。

「脅しているのはそちらでしょう!!」

 少し間を空けて。

「虐めを受けていた証拠をたくさん持っています。それらが、この婚約破棄には正当な理由があると、皆に伝えてくれるでしょう」

 もう貴方とは生きない。

「さようなら、コーラルンさん」


 ◆


 その後いろんな手続きをしなくてはならずとても忙しかった。が、忙しいことよりも自由になれそうという嬉しさが勝っていたので、忙しさもさほど苦にはならなかった。むしろ活き活きと動くことができていたように感じる。

 コーラルンの母親は私を虐めた事実をなかなか認めなかったが、証拠たちの存在もあり、最終的には認めさせることができた。

 もちろん、償いのためのお金も支払ってもらった。

 ある意味私は彼女に勝ったのだ。
 虐められはしたが、それに屈しはしなかった。
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