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手を離したら
しおりを挟む手を離したら
あなたは消えてしまうの?
いつか聞いたよね
そんなことを
そうしたらあなたは笑って
どこへも行かないよ
そんな風に言っていたから
良かったって
安心できたって
返した気がするの
でもそれは偽りだったのね
いいえ
きっとあなたも変わったのでしょう
あの時はそうだった
あの時はその言葉は偽りではなかった
そういうことなのでしょう
でも今は一人
わたしは孤独の中で佇んでいる
そうよ
あなたはわたしを切り捨てた
婚約破棄という言葉と共に
縁を
想いを
心を
切り捨ててしまったの
手を離したら
あなたはどこかへ行ってしまうの?
いつか尋ねたわ
そんなこと
そうしたらあなたは
呆れたように頬を緩めて
どこへも行かない
そう答えてくれたから
嬉しいって
ずっと一緒にいたいって
返した気がするの
でもそれも今は遥か昔
今さら何を言ってももう手遅れ
だってあなたに会うことすら
もう叶わないのだもの
当たり前よね
今さら何を告げようとも
今さらどうやって近づこうとも
あの頃は戻りはしない
それが運命なのでしょう
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