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後編
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あれから十二年。
私は今、街の宿泊所で働いている。
そこそこ大きな規模の宿泊所だが、今はそこの代表をしている。
あの婚約破棄の後、不快感を忘れたくて始めた宿泊所での仕事。最初は暇潰しに近いような感覚もあったが、次第にその仕事にのめり込み、極めようと努力するようになった。
そしてこの地位にまでたどり着いたのだ。
毎日しなくてはならないことがたくさんあって忙しいが、それでも、私はこの道に出会えて良かったと心から思っている。
そういう意味では、あの時フルレリッツが私を切り捨ててくれて良かったのかもしれない。
ちなみにフルレリッツはというと、あの後できた恋人にそそのかされて賭け要素の大きい事業を始めてしまって大失敗。所持していた資産のほとんどを失うこととなってしまったそうだ。また、持っていたものを失うのみならず、借金までかさむこととなってしまったらしい。
家族や親族からは早くに縁を切られたそうで。
今は怖い借金取りから逃げるため一人で各地を転々としているそうだ。
◆終わり◆
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