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前編
しおりを挟むオレーイン族の姫は二人いる。
一人は長女、長い黒髪がお淑やかだが少々地味めなリア。
もう一人は次女、華やかさを生まれ持っていておしゃれも大好きなミレア。
二人は同じ親を持つ娘たちでありながら完全に反対の性質を持っていた。
ある時、リアは人間族の国の王子ガイアと婚約する。
それは国と国の関係を深めるための婚約。
つまりリアはオレーイン族の未来を守るために人間のもとへ嫁がされたようなものだった。
だがリアはそれを嫌がってはいなかった。
それが姫の運命だと知っていたし、ガイアも異種族である自分に対しても優しかったから。
だがやがてすべてが狂い始める。
姉がガイアと一緒にいて幸せそうにしているのが許せなかったミレア、彼女がガイアに手を出したのだ。
裏でガイアに近づき、持ち前の器用さをフル活用して誘惑した。
その結果、ガイアはリアよりミレアを選ぶことを決意する。
「リア、悪いが婚約は破棄とさせてくれ」
「えっ……」
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リアは泣いたが婚約破棄は受け入れた。
そうするしかなかったからだ。
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(他エブリスタ様に投稿・エブリスタ様にて佳作受賞作品)
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