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3話
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あれからもたくさんの嬉しいことが起きた。
事業が軌道に乗り始めたり、可愛い犬と暮らせるようになったり、母が以前からこっそり書いていたエッセイが日の目を見て書籍化され大人気になったり、近所に素晴らしいお茶とお菓子の店ができたり。
今は実家で家族三人と犬一頭で暮らしている。
そしてその日々はとても楽しく愛おしいものとなっている。
また、私に対する婚約希望が多数来ていて、もうすぐそれについても決めるべく動き出す予定だ。
相手も条件の良い人揃い。
選ぶのはなかなか難航しそうだけれど。
でも、それもまた、楽しみの一つだろう。
浮気からの婚約破棄は悲劇だった。
でもそれが今の幸福の日々を形作っていることもまた事実だ。
だから今は未来への希望を持って息をすることができている。
ちなみに元婚約者の彼はというと、酒場で出会った美しい女性に惚れいきなり結婚を申し込むも傷つけるような言葉を並べられたうえ拒否されてしまい、それによって正常な精神状態を失うこととなってしまったそうだ。
彼は今、毎日自室にこもってぴーぴーと泣いていることしかできないような状態となってしまっているらしい。
◆終わり◆
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