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後編
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私がルエブ王子と結ばれることを知った時、エリは激怒していた。裏切り者、とまで叫ばれて。意味が分からないくらい色々汚い言葉をかけられてしまった。
でもそんなことはどうでもいい。
精々悔しがっていればいい。
彼女にはアルベルがいるのだ。私から奪い取ったアルベルが。だから彼女は彼と生きれば良いではないか。そのうえで私が誰と一緒に生きようとも彼女には関係ないだろう。
◆
私は王子と結ばれ幸せになれた。
しかしその一方で。
妹のエリは私から奪い取ったアルベルと結ばれてもなお幸せには慣れなかったようだ。
私が王子の妻となったことで情緒不安定になったエリは、ことあるごとにアルベルに当たり散らすようになったらしい。
彼女はアルベルに対して毎日のように「あんたなんてしょぼい男」とか「あたくしに相応しくない見かけ騙しのくそよね」とか言い放ったそうで。
それによって激怒したアルベルによって、ある日の晩、椅子で何度も殴られて殺められてしまったそうだ。
アルベルもずっと我慢していたようだが、その日限界を迎えてしまったようである。
毎日酷いことを言われ続けたら……そうなってしまうというのも全く理解できないことではない。
そうしてエリは落命し、アルベルも殺人者として治安維持組織に拘束され牢内の狭い狭い部屋にて数十年を過ごすこととなったようだ。
ま、ざまぁみろ、という感じだ。
◆終わり◆
でもそんなことはどうでもいい。
精々悔しがっていればいい。
彼女にはアルベルがいるのだ。私から奪い取ったアルベルが。だから彼女は彼と生きれば良いではないか。そのうえで私が誰と一緒に生きようとも彼女には関係ないだろう。
◆
私は王子と結ばれ幸せになれた。
しかしその一方で。
妹のエリは私から奪い取ったアルベルと結ばれてもなお幸せには慣れなかったようだ。
私が王子の妻となったことで情緒不安定になったエリは、ことあるごとにアルベルに当たり散らすようになったらしい。
彼女はアルベルに対して毎日のように「あんたなんてしょぼい男」とか「あたくしに相応しくない見かけ騙しのくそよね」とか言い放ったそうで。
それによって激怒したアルベルによって、ある日の晩、椅子で何度も殴られて殺められてしまったそうだ。
アルベルもずっと我慢していたようだが、その日限界を迎えてしまったようである。
毎日酷いことを言われ続けたら……そうなってしまうというのも全く理解できないことではない。
そうしてエリは落命し、アルベルも殺人者として治安維持組織に拘束され牢内の狭い狭い部屋にて数十年を過ごすこととなったようだ。
ま、ざまぁみろ、という感じだ。
◆終わり◆
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