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後編
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「実はですね、第一王子が貴女を妻にしたいと仰っておりまして」
「え」
「どうか、一度王子と会ってはくれないでしょうか」
唐突なことに驚きつつも、私は頷いた。
「はい。ぜひ」
虐められるばかりのここにいても人生は好転しそうにない。それならもういっそどこか違うところへ行ってしまおう。たとえそれが賭けだとしても、ここで黙っているよりかはましなはずだ。
「聞いた!? アメリーが城に呼ばれたそうよ!?」
「王子様は見る目ないわねぇ。こんな美人な姉がいるというのに」
「何なのアイツ! 調子に乗ってるわね!」
「そうよねぇ」
姉たちは何やら私の悪口を言っていたけれど、無視して家を出た。
その後私は第一王子カラメリゼと婚約した。
それを耳にしたリナとニレイナとカサブランカは、羨んでか、私の悪口を言いふらしていたようだ。だが意味なんてない。彼女たちが何か言ったところで、もはや誰も信じないのだ。
結婚式の日、リナとニレイナは荒くれ者たちと式場の近くにまでやって来て、暴れまわった。
その結果、犯罪者として捕まった。
カサブランカはというと、私へのいじめ行為がばれ、私の実父に離婚を言い渡されたそうだ。
「幸せになろう、アメリー」
「はい。よろしくお願いします」
私はカラメリゼの妻となり、穏やかに生きた。
◆終わり◆
「え」
「どうか、一度王子と会ってはくれないでしょうか」
唐突なことに驚きつつも、私は頷いた。
「はい。ぜひ」
虐められるばかりのここにいても人生は好転しそうにない。それならもういっそどこか違うところへ行ってしまおう。たとえそれが賭けだとしても、ここで黙っているよりかはましなはずだ。
「聞いた!? アメリーが城に呼ばれたそうよ!?」
「王子様は見る目ないわねぇ。こんな美人な姉がいるというのに」
「何なのアイツ! 調子に乗ってるわね!」
「そうよねぇ」
姉たちは何やら私の悪口を言っていたけれど、無視して家を出た。
その後私は第一王子カラメリゼと婚約した。
それを耳にしたリナとニレイナとカサブランカは、羨んでか、私の悪口を言いふらしていたようだ。だが意味なんてない。彼女たちが何か言ったところで、もはや誰も信じないのだ。
結婚式の日、リナとニレイナは荒くれ者たちと式場の近くにまでやって来て、暴れまわった。
その結果、犯罪者として捕まった。
カサブランカはというと、私へのいじめ行為がばれ、私の実父に離婚を言い渡されたそうだ。
「幸せになろう、アメリー」
「はい。よろしくお願いします」
私はカラメリゼの妻となり、穏やかに生きた。
◆終わり◆
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