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後編
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◆
慰謝料を払ってもらった翌日、パーフプルは亡くなった。
何でも、惚れた女性を家に呼び近所の人がくれた山菜を使った料理でもてなしたそうで、しかしその山菜の中に毒が含まれているものが交じってしまっていたらしく――それによって二人同時に死ぬこととなってしまったそうなのだ。
食後急激に体調を崩し、身体が麻痺していくのをじっくりと体感しつつ苦しみ、やがて死に至ったとか。
……聞くだけでも恐ろしい。
とはいえ、私にとってはもうどうでもいいことだ。
彼がどうなろうがあの世に逝ってしまおうが、もはや関係ないことである。
◆
婚約破棄から数年が経った。
私は今、ほっとできる、温かな居場所を手に入れている。
愛する人との家庭、である。
「コーンポタージュ作ったぞ!」
「そうなの?」
「ああ! 今から一緒に飲まないか?」
「良いわね」
「じゃ、準備をしておくぞ!」
「ありがとう」
夫は料理上手、それゆえたびたび手作り料理を楽しませてもらっている。
「どうぞ!」
「……っ、お、お、おお」
「どうした?」
「美味しいッ!!」
彼と生きられる幸せ、それはとてつもなく大きい。
「本当か」
「ええ! 最高よ、これ! ああたまらないわ、素晴らしい味だわ」
「なら良かった、安心したぞ」
「あなたの料理はやっぱり素敵ね、惚れ惚れするわ」
「はは……照れるぞ……」
◆終わり◆
慰謝料を払ってもらった翌日、パーフプルは亡くなった。
何でも、惚れた女性を家に呼び近所の人がくれた山菜を使った料理でもてなしたそうで、しかしその山菜の中に毒が含まれているものが交じってしまっていたらしく――それによって二人同時に死ぬこととなってしまったそうなのだ。
食後急激に体調を崩し、身体が麻痺していくのをじっくりと体感しつつ苦しみ、やがて死に至ったとか。
……聞くだけでも恐ろしい。
とはいえ、私にとってはもうどうでもいいことだ。
彼がどうなろうがあの世に逝ってしまおうが、もはや関係ないことである。
◆
婚約破棄から数年が経った。
私は今、ほっとできる、温かな居場所を手に入れている。
愛する人との家庭、である。
「コーンポタージュ作ったぞ!」
「そうなの?」
「ああ! 今から一緒に飲まないか?」
「良いわね」
「じゃ、準備をしておくぞ!」
「ありがとう」
夫は料理上手、それゆえたびたび手作り料理を楽しませてもらっている。
「どうぞ!」
「……っ、お、お、おお」
「どうした?」
「美味しいッ!!」
彼と生きられる幸せ、それはとてつもなく大きい。
「本当か」
「ええ! 最高よ、これ! ああたまらないわ、素晴らしい味だわ」
「なら良かった、安心したぞ」
「あなたの料理はやっぱり素敵ね、惚れ惚れするわ」
「はは……照れるぞ……」
◆終わり◆
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