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3話
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◆
婚約破棄され追放された日から一週間ほどが経った頃、王子オフラフォードが亡くなったということを知った。
アリシアを自室へ呼び深い仲になっていたところ、その時侵入してきていたアリシアの元恋人である男に襲われ、アリシアもろとも殺められることとなってしまったのだそうだ。
ちなみにその男は捕まったようだが「アリシアは貸した金を返してくれなかった、だからせめてこの手で仕留めようと思った」と動機を話しているらしい。
アリシアはまた別のところでもやらかしていたのか……。
どうやら彼女はあちこちで人の道に外れたことをしていたようだ。
そのことに気づいた時、私は、なぜかとてもしっくりくるような感じがした。
彼女はそもそもそういう人なのだ。
そう思えるようになると、理由は分からないけれど、少しすっきりしたような感じがする。
◆
婚約破棄と追放から二年半、私は結婚した。
相手は大会社を営んでいる家の子息。
それゆえ経済的には非常に豊かな人である。
ただ、彼は裕福さの中で育ってきてもなお真っ直ぐかつ謙虚な人であり、それゆえ一緒にいても違和感や不快感はちっともない。
私はこれからも、いつまでも、彼と共にありたいと思っている。
彼といると楽しいから。
彼といると心地よいから。
手を取り合って、共に、前を向いて生きてゆきたい。
◆終わり◆
婚約破棄され追放された日から一週間ほどが経った頃、王子オフラフォードが亡くなったということを知った。
アリシアを自室へ呼び深い仲になっていたところ、その時侵入してきていたアリシアの元恋人である男に襲われ、アリシアもろとも殺められることとなってしまったのだそうだ。
ちなみにその男は捕まったようだが「アリシアは貸した金を返してくれなかった、だからせめてこの手で仕留めようと思った」と動機を話しているらしい。
アリシアはまた別のところでもやらかしていたのか……。
どうやら彼女はあちこちで人の道に外れたことをしていたようだ。
そのことに気づいた時、私は、なぜかとてもしっくりくるような感じがした。
彼女はそもそもそういう人なのだ。
そう思えるようになると、理由は分からないけれど、少しすっきりしたような感じがする。
◆
婚約破棄と追放から二年半、私は結婚した。
相手は大会社を営んでいる家の子息。
それゆえ経済的には非常に豊かな人である。
ただ、彼は裕福さの中で育ってきてもなお真っ直ぐかつ謙虚な人であり、それゆえ一緒にいても違和感や不快感はちっともない。
私はこれからも、いつまでも、彼と共にありたいと思っている。
彼といると楽しいから。
彼といると心地よいから。
手を取り合って、共に、前を向いて生きてゆきたい。
◆終わり◆
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