人々に『生きる女神』とまで言わせた女性フローレイシアは、苦難も越えて穏やかに凛と生きてゆく。

四季

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人々に『生きる女神』とまで言わせた女性フローレイシアは、苦難も越えて穏やかに凛と生きてゆく。

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「ああ、フローレイシア様! 今日もお美しいわね!」
「輝かしいお方だわ。まるで星屑の女神のようだわ。ああ、どうしてこんなにもお美しいのかしら。惚れてしまうわ」
「神様みたい」
「きらめきが素晴らしいですわね! ああもう神! 女神さま!」

 フローレイシアにはかつて婚約者がいた。
 その名はオーレス。
 そこそこ良い家の子息だった。

 女神フローレイシアを捕らえた男、として、一時は有名人となったのだが――段々彼はフローレイシアといることに辛さを感じるようになっていった、なぜなら「つり合わない」と言われることが多かったから。そしてやがて彼は他の女性に目を向けるようになってゆく――そう、浮気の始まりだ。婚約者がいる身でありながら、彼は他の女性とも深い関係に至っていた。

 で、やがてそれがばれた。

 オーレスは慌てて関係を切ろうと「全部お前のせいだからな! お前が人気過ぎるから俺は辛くなって他の女性と関わっていただけだ、俺のせいじゃないからな! ということで、婚約は破棄する!」と言ってフローレイシアとの関係を終わらせた。

 だがその後、フローレイシアを愛す人たちから激しく批判されて。

 それによって心を病んだオーレスは、ある晩突然自室で首をくくって死亡した。

 ――そんな風に今に至るまで色々なことを経験してきたフローレイシアだが、それでもなおその姿の美しさは変わらない。

「ああ、フローレイシア様、好きだわぁ……」
「本当に女神さまみたいよね」
「あ~もうこれ、生きる女神って本当ね~」
「まるで伝説の女神、好きすぎるぅ……」
「とろけちゃいますわ」

 フローレイシアはこれからも人々に愛されながら生きてゆくだろう。

 どんな苦難も越えて。
 真っ直ぐに伸びる木のように、前だけを見据え進んでゆくのだ。

 そう、それでこそフローレイシア。

 人々に『生きる女神』とまで言わせた女性だ。


◆終わり◆
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