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前編
しおりを挟むその日、私と婚約者オーガレニアは、共に食事をしていた。彼が誘ってくれて、彼の家で少し食事をすることとなったのだった。
だが、私がパンをつまもうとした瞬間――彼は青ざめて叫んだ。
「何だよその掴み方!!」
その瞬間は何が何だか分からなくて。
叫ぶ彼を見つめることしかできず。
「そんな! パンへの触れ方! 信じられない! 最悪だ! しかも、そんなことをしていて女性だなんて、もっと酷い! 信じられないあぁ信じられないよ!」
ぽかんとしていると。
「そんな掴み方、好きじゃない! 最悪だ! よって……君と婚約は破棄とする!!」
いやいや、本気か? それが婚約破棄の理由? パンの掴み方が理由だなんて、正気か? 大丈夫なのか?
「食事は終わりだ! ……もう出ていってくれ。そして、二度とその顔を見せるな。お前みたいな女の顔、もう一生見たくない」
こうして私は急に追い出されることとなった。
一体何が起きたの……?
そんな思いを抱えたまま、私は彼の前から去った。
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