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後編
しおりを挟む「分かった。じゃあ……さよならアッド」
もう彼と共には歩めない。
「あーすっきりするわー。じゃあな!」
さて、これからどうしようか。
◆
――あれから三年半が過ぎた。
アッドはメーリアの元恋人を名乗る男性に脅され金を出さされてしまったそうだ。で、やがて金が尽きると、もう用なしと言われ闇組織が所有する建物内にて殺められてしまったらしい。
そう、彼はもうこの世にはいない。
ただ、メーリアもある時酒場で出会った警備隊の男性にうっかり惚れてしまったことで組織を裏切ったようで、それによって闇組織からの刺客に襲われ死亡したようだ。
……恐ろしい話だ、どこまでも。
メーリアは危険な人物だった。
良かった関わることにならないまま離れられて、と今は思う。
ちなみに私はというと、実家に住み、毎日ティータイムを楽しんでいる。
ただ、結婚の話も既に出ていて。その相手というのは昔近所に住んでいた人だ。しかし彼は今事業を起こして金持ちになっており、経済的な問題は何もない人である。
きっと、彼となら明るい未来へと行けるだろう。
最近は彼と会ってお茶をするのも一つの楽しみとなっている――輝きを、希望を、そっと抱いて私は光射す未来へと歩むのだ。
◆終わり◆
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