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4話

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 その後私は正式に婚約破棄の手続きをした。
 虐められていたという証拠品がたくさんあったこともあって、正当な理由があると判断され、私は悪者にはされなかった。

 私は無事多額の慰謝料の支払いを求めることができて、そして、時間は多少かかったが支払ってもらうことができた。

 また、私が行いを隠さなかったことによって、アダムスとその母親の悪事が世の中に広まって。その話を聞いて怒った人たちの中に彼を批判する者たちが現れる。また、過激な人だと、アダムスの家に生卵を投げ込むような人たちも現れた。

 アダムスは職場で噂話をされることに耐えられず退職。
 彼の母親は、周囲の人たちからひそひそ話をされるようになり、ある時それに対して激昂したことによって孤立してしまったらしい。

 その後二人は遠くへ引っ越していったそうだ。

 ちなみに私はというと、後に、心優しい男性と結ばれた。


◆終わり◆
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