同居している婚約者から虐められていた私は、幸か不幸か婚約破棄を告げられて……。

四季

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前編

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 私と私の婚約者の男性ファーベルは婚約を機に同居することとなった。
 なぜなら、彼がそれを希望したからである。
 私は乗り気ではなかったが、彼がどうしてもと必死に言ってくるので、こちらが折れて同居することにした。

 それが悪夢の始まりだった。

 ファーベルは私を虐めた。

 彼は私を奴隷のように扱う。生活に関すること、私がしなくてはならないこと、そのすべてを恐ろしいほど細やかに決める。それもかなり理不尽な内容だったりする。それでも私が反論することは許されない。

 お茶に蛾の入れられたり、ベッドに体液を撒かれたり、そんなこともされた。

 これでも私が確認すれば彼は知らんぷり。
 気のせいだろう、とか、お前の行いが悪いせい、とか言うだけだ。

 そんな風に辛い暮らしをしていた、ある日。

「おい! 早く来い!」
「……はい」
「今日はお前に言うことがある」
「何でしょうか……?」
「お前との婚約を破棄することにした」

 えっ……、という顔をしてしまった。

「理由は、お前のようなダメダメ女とはやっていけないと判断したから、だ。いいな? では、さっさと出ていけ。そして、二度と目の前に現れるな」

 そんなの、そんなの……嬉しすぎる!!

 私は頷きとっとと彼の前から去った。
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