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前編
しおりを挟む私と妹は同じ家に生まれた娘。
しかし親は妹ばかりを可愛がって。
私は基本いつも放置だった。
姉妹なのにどうしてこうも扱いが違うの?
まだ幼かった頃にそんな質問をしたことがあったけれど、親は同じように扱っていると言い張っていた。
でも、幼い子が見ても分かるほど、私と妹の扱いは異なっていた。
与えられるものの数が違う。
そして値段や価値が違う。
妹は望んだものをおおよそすべて貰えていたのに私は何かが欲しいと言っても無視されるだけだった。
そんな私にも婚約者はできたのだれど……その婚約者を妹が欲しがったために、私は婚約者との婚約を破棄させられた。
妹のちょっとした希望で他者との関係を潰されるなんて。
さすがにこれには驚いた。
親がそこまで妹の言いなりだとは。
婚約者を妹に奪われたことでもうそこにいることに耐えられなくなった私は、人生を変えるため、家を出ることにした。
実家にいてはいつまでも妹に奪い取られるばかりだと思ったからだ。
そうして家出した私は、旧友の紹介もあって城で働く職に就くことができた。特殊技能を持っていないにもかかわらずそこそこ給料のある職に就くことができたのは幸運だった。
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