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前編
しおりを挟む婚約者アズーリが白銀の髪の女性と馬車に乗るところを目撃した私は、どこへ行くのか聞いてみた。するとアズーリは急に怒り出し「お前には関係ない!!」などと叫んで。こちらはただ行くところを聞いただけなのに、すっかり怒って、飛び出すように行ってしまった。
そこで私は昔から使役している妖精に頼んで二人が何をしているか調査してもらうことにした。
すると、アズーリの白銀の髪の女性は、男女として深い仲になっていることが確認された。
妖精は二人の姿を映像記録魔法で残してくれていた。
『婚約者いるんでしょ? いいの?』
『ああ、いいんだよ。それより、結婚したら会いづらくなるから、今のうちに可愛いお前と一緒にいたいんだ』
『結婚したらもう無理?』
『ああいやそういう意味じゃない。また会えるようにするさ。ただ、少し色々しなくちゃならないから、しばらくは会える時間が減りそうだ』
『……いいわ、わたし、ずっと待っているから』
『ありがとう。忠実なお前のことはずっと一番大好きだよ』
これがあれば婚約破棄だってできる!
私はその方向で考え始めた。
結婚前からふらふらしているような人と人生を共にするなんて絶対に無理だから。
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