妖精遣いですが、結婚前からふらふらしているような男性とはやっていけません。

四季

文字の大きさ
2 / 2

後編

しおりを挟む

 その後私は自宅へアズーリを呼び出し、親と共に、婚約の破棄を告げた。

「はぁ!? 何を言い出すんだ!! 勝手な!! そのようなことをするなら慰謝料払えよ!!」

 彼は威勢よくそんなことを言っていたのだが。

「……っ、ま、まぁいいさ、去ってやるよ」

 魔法で記録した映像の一部を見せると急激に大人しくなった。

 その後私たちは婚約を破棄することとなった。
 すべてこちらの思い通りに進んだ。
 そして、勝手なことをした償いとして、慰謝料を支払ってもらうことにも成功した。


 ◆


 あれからどのくらい時が経っただろう。
 私は今、国で一番の妖精遣いとなり、多くの妖精と共に暮らしながら定期的に入ってくる仕事をこなしている。

 アズーリと白銀の髪の女性はというと、あの後、私が使役する妖精から流れた情報によって怒った野生の妖精たちに襲われて死亡したそうだ。

 妖精は基本小さい。
 けれども魔法を使えるなど普通の人間よりは戦闘能力がある。
 だから一斉に襲われれば抵抗できないだろう。

 ちなみに、女性の亡骸は野生の妖精の巣へ持ち帰られ、アズーリの亡骸は大型魔物の餌とされたそうだ。

 そして私はもうすぐ――国王の長男である王子と結婚するかもしれない。


◆終わり◆
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?

四季
恋愛
もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?

二度目の婚約者には、もう何も期待しません!……そう思っていたのに、待っていたのは年下領主からの溺愛でした。

当麻月菜
恋愛
フェルベラ・ウィステリアは12歳の時に親が決めた婚約者ロジャードに相応しい女性になるため、これまで必死に努力を重ねてきた。 しかし婚約者であるロジャードはあっさり妹に心変わりした。 最後に人間性を疑うような捨て台詞を吐かれたフェルベラは、プツンと何かが切れてロジャードを回し蹴りしをかまして、6年という長い婚約期間に終止符を打った。 それから三ヶ月後。島流し扱いでフェルベラは岩山ばかりの僻地ルグ領の領主の元に嫁ぐ。愛人として。 婚約者に心変わりをされ、若い身空で愛人になるなんて不幸だと泣き崩れるかと思いきや、フェルベラの心は穏やかだった。 だって二度目の婚約者には、もう何も期待していないから。全然平気。 これからの人生は好きにさせてもらおう。そう決めてルグ領の領主に出会った瞬間、期待は良い意味で裏切られた。

お前は要らない、ですか。そうですか、分かりました。では私は去りますね。あ、私、こう見えても人気があるので、次の相手もすぐに見つかりますよ。

四季
恋愛
お前は要らない、ですか。 そうですか、分かりました。 では私は去りますね。

結婚から数ヶ月が経った頃、夫が裏でこそこそ女性と会っていることを知りました。その話はどうやら事実のようなので、離婚します。

四季
恋愛
結婚から数ヶ月が経った頃、夫が裏でこそこそ女性と会っていることを知りました。その話はどうやら事実のようなので、離婚します。

好きな人ができたなら仕方ない、お別れしましょう

四季
恋愛
フルエリーゼとハインツは婚約者同士。 親同士は知り合いで、年が近いということもあってそこそこ親しくしていた。最初のうちは良かったのだ。 しかし、ハインツが段々、心ここに在らずのような目をするようになって……。

巻き戻される運命 ~私は王太子妃になり誰かに突き落とされ死んだ、そうしたら何故か三歳の子どもに戻っていた~

アキナヌカ
恋愛
私(わたくし)レティ・アマンド・アルメニアはこの国の第一王子と結婚した、でも彼は私のことを愛さずに仕事だけを押しつけた。そうして私は形だけの王太子妃になり、やがて側室の誰かにバルコニーから突き落とされて死んだ。でも、気がついたら私は三歳の子どもに戻っていた。

ちょっと、いとこ!? ……何をしてるのですか、私の婚約者と二人きりで。 ~そういうのを一般的に裏切りというのですよ?~

四季
恋愛
ちょっと、いとこ!? ……何をしてるのですか、私の婚約者と二人きりで。

処理中です...