1 / 1
あなたとの出会いは唐突に
しおりを挟むあなたとの出会いは唐突に
わたしの目の前へやって来た
だからこそときめいて
これはきっと運命なのだろうと
そう思ったの
それは流れる風のように
わたしの前の前へやって来た
どこまでも続く道の途中
あなたに巡り会えたのは奇跡だと
そう思ったの
あなたと出会えて
あなたと想い合えて
あなたと婚約できて
良かったわ
心からそう思うけれど
でも不確かなものね
心とか
感情とか
そんなものは所詮束の間の夢でしかない
いつまでも続くわけじゃないって
本当はいつからか気づいていて
それでもなお頑なに見ようとしなかったのは
終わりを認めたくなかったから
「婚約、破棄するよ」
ついにやって来たその日
あなたが終わりを告げる時
本当は気づいていたのに
それでもなお悲しくて
込み上げる涙をとめることはできなかった
あなたを責めていたわけじゃない
ごめんね?
あなたとの出会いは唐突に
わたしの目の前へやって来た
だからこそときめいて
これはきっと運命なのだろうと
そう思ったの
所詮まやかしに過ぎないのだと
後になって気づいたけれど
思い返してみれば
気づくまでの時間はずっとずっと楽しかったな
だから後悔はしていない
あなたと過ごした日々は
いつまでもこの胸に宿り
そして未来への光になる
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
お前は要らない、ですか。そうですか、分かりました。では私は去りますね。あ、私、こう見えても人気があるので、次の相手もすぐに見つかりますよ。
四季
恋愛
お前は要らない、ですか。
そうですか、分かりました。
では私は去りますね。
もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?
四季
恋愛
もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?
好きな人ができたなら仕方ない、お別れしましょう
四季
恋愛
フルエリーゼとハインツは婚約者同士。
親同士は知り合いで、年が近いということもあってそこそこ親しくしていた。最初のうちは良かったのだ。
しかし、ハインツが段々、心ここに在らずのような目をするようになって……。
妻を蔑ろにしていた結果。
下菊みこと
恋愛
愚かな夫が自業自得で後悔するだけ。妻は結果に満足しています。
主人公は愛人を囲っていた。愛人曰く妻は彼女に嫌がらせをしているらしい。そんな性悪な妻が、屋敷の最上階から身投げしようとしていると報告されて急いで妻のもとへ行く。
小説家になろう様でも投稿しています。
幼馴染、幼馴染、そんなに彼女のことが大切ですか。――いいでしょう、ならば、婚約破棄をしましょう。~病弱な幼馴染の彼女は、実は……~
銀灰
恋愛
テリシアの婚約者セシルは、病弱だという幼馴染にばかりかまけていた。
自身で稼ぐこともせず、幼馴染を庇護するため、テシリアに金を無心する毎日を送るセシル。
そんな関係に限界を感じ、テリシアはセシルに婚約破棄を突き付けた。
テリシアに見捨てられたセシルは、てっきりその幼馴染と添い遂げると思われたが――。
その幼馴染は、道化のようなとんでもない秘密を抱えていた!?
はたして、物語の結末は――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる