婚約者に呼び出されたと思ったら、彼が私の同性の幼馴染みと一緒にいました。しかも酷い言葉を並べてきました。……これは許せません。

四季

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1話「呼び出されて」

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「実は言いたいことがあって」

 二つ年上の婚約者オガに呼び出されたので何かと思って向かったら。

「言いたい、こと?」
「あぁそうなんだよ」

 オガの横には一人の女性――私の同性の幼馴染みであるエッダがいた。

 どうして二人が一緒に?

 嫌な予感しかしない。
 嬉しくないことを告げられるような、そんな気がする。

「あたしたちさ、仲良くなったんだぁ。だからぁ、悪いんだけれど、エベリカは身を引いてくれる?」

 先に口を開いたのはエッダ。

 ちなみに、エベリカというのは私の名前だ。

「エッダ、これは一体。どういうことなの」
「馬鹿じゃないの? 時間稼ぎとかいいから。鬱陶しいから。もう分かってるんでしょ?」

 今日のエッダはなぜか攻撃的だ。

「オガ、これはどういうことなの?」
「実は……君との婚約を破棄することにしたんだ」
「婚約破棄!?」
「うん、そういうこと。というのも、僕はエッダに惚れてしまったんだ。もうエッダのことしか考えられない。君のことなんてどうでもよくなってしまった。だから僕は、君との婚約は破棄してエッダと生きていくことにしたんだ」

 予感は当たっていた。
 当たってほしくなかったのに。

「そういうことよ! エベリカは消えてちょうだい。もう邪魔なの!」
「そんな……こんなこと! 滅茶苦茶よ!」
「はぁ? 何それうっざぁ~い。愛されてるのはこっちなんだからそっちは身を引きなさいよ、当然のことでしょ」

 ショックだった。
 エッダがこんなことを言うなんて。

 彼女のことは昔から知っていた、だからこそ色々分かっていると思っていたのに……その彼女がこんな悪女だったなんて。
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