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前編
しおりを挟む「あんたさぁ、自分が女だって気づいてねぇのか?」
婚約者ルーフェは女性を見下しているところがある男性だ。親戚の紹介ということもあってほぼ強制的に婚約することになったのだが。正直言うと、私には彼の魅力がまったくもって理解できない。
彼のどこを良いと思って紹介してきたのだろう?
謎でしかない。
こんなにも心ない人の魅力、とは、一体……?
「女ですよ」
「一応自覚はあるってわけか」
「はい」
「だがなぁ、女だって知ってんなら、振る舞い方ってもんがあるだろ」
本当に、嫌い。
「女ならさぁ、もっと、男に対して忠実になって媚を売れよ」
「ええ……」
「そういうところだよ!! もっと可愛く振る舞えってんだ。そして、男の言ったことはすべて肯定し受け入れろ。何か言われたら従え」
「それは……奴隷ではないので無理です」
「そういうの!! 生意気なんだよ!! 女のくせに!!」
女だから何?
私は奴隷じゃない。
私だって、言っていることがまともであれば、多少は従っただろう。けれども、彼の言うことはいつだっておかしなものだ。正しいとは到底思えないようなことばかりだ。だから私は従わないし言いなりにはなれない。それは、私が、人としての尊厳を抱えた一人の人間だから。奴隷でも、家畜でも、ないからだ。
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