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後編

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 それはそうかもしれない。でもこれは彼一人の問題ではないのだ。婚約の相手は私なのだから、私にだって質問したり意見を言ったりする権利はあるはず。無関係ではないのだから。

「ま、そういうことだ。婚約破棄だからな、ではこれでさよなら」

 刹那、草原が円形に光った。

 え――戸惑っていると、無数の精霊が現れて、それらが一斉にモルティスに向かって魔法を放つ。

 そしてモルティスは死亡した。

 精霊の魔法は強力だった。
 高い殺傷能力を誇っていた。

 だからモルティスはその場で死んでしまったのだ。

(何これ、信じられない……)

 思いながらも、私は静かにその場から立ち去った。

 その後私は実家でのんびりと暮らす日々に戻った。で、時折晩餐会に参加もして楽しんだり。そんな風な日常に戻ったのだけれど、そんな日々はとても楽しくて。水に戻された魚のようだった。やりたいことをできる、好きなものに触れていられる、そんな時間は何よりも愛おしい。


◆終わり◆
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みんなの感想(1件)

penpen
2023.02.16 penpen

何で????(@_@;)

四季
2023.02.16 四季

読んでくださりありがとうございます!

こちら、なんやこれ展開のシリーズでした……

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