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後編
しおりを挟むそれはそうかもしれない。でもこれは彼一人の問題ではないのだ。婚約の相手は私なのだから、私にだって質問したり意見を言ったりする権利はあるはず。無関係ではないのだから。
「ま、そういうことだ。婚約破棄だからな、ではこれでさよなら」
刹那、草原が円形に光った。
え――戸惑っていると、無数の精霊が現れて、それらが一斉にモルティスに向かって魔法を放つ。
そしてモルティスは死亡した。
精霊の魔法は強力だった。
高い殺傷能力を誇っていた。
だからモルティスはその場で死んでしまったのだ。
(何これ、信じられない……)
思いながらも、私は静かにその場から立ち去った。
その後私は実家でのんびりと暮らす日々に戻った。で、時折晩餐会に参加もして楽しんだり。そんな風な日常に戻ったのだけれど、そんな日々はとても楽しくて。水に戻された魚のようだった。やりたいことをできる、好きなものに触れていられる、そんな時間は何よりも愛おしい。
◆終わり◆
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何で????(@_@;)
読んでくださりありがとうございます!
こちら、なんやこれ展開のシリーズでした……